ドイツも屋外でのマスク着用義務がなくなり、外に出て買い物をすることが少し増えてきました。私は買い物をするときにまだ念の為に店内ではマスクをつけるのですが、ドイツの中でも店内でマスクをしている人は半数以下になってきている印象です。
お昼のハンバーガーを買いに、前から気になっていたお店に行きました。
お店のロゴがめちゃくちゃ楽しそうです。
この書体は ITC Snap です。テンション高めのソーセージのキャラクターともぴったりあっています。
そして持ち帰ったバーガーの包み紙の文字は、インレタ(こすって剥がす文字転写シート)時代に人気のあった書体のひとつ Gillies Gothic Extra Bold Shaded です。
インレタ時代の人気書体だからてっきり1970年代の書体かと思いきや、元々の影のついていないバージョンは活字書体。ドイツの Bauer 社の金属活字書体で、発売は1935年でした。
ずっと前にロンドンで買った1959年発行の活字見本帳にも載っていたはずと思って見たら、名前だけは載っていたけれど書体の見本の部分は空欄でした。
この見本帳は私がイギリスに勉強に行っていた1990年にロンドン中心部の本屋さん Foiles の本棚でたまたま見つけたもので、たぶんずっと売れ残っていて発売当時の値段そのまま、3ポンド50で購入できたんです。この F C Avis の見本帳、こんなふうに書体名は載せているけど、ところどころ見本がないとかツッコミどころが満載で楽しいです。