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コンマ

先日、あるオンラインお話会に出たときに、参加者のかたのご質問から面白い気づきをもらいました。

広告の値段の表示のときのコンマの位置についてのご質問だったのですが、それについて説明するときに、家にあったスーパーマーケットのチラシを見比べてみて、店によってコンマを使うところとピリオドを使うところとがあるらしい、みたいな話をしました。ちなみに、一般的にはドイツでは小数点はコンマです。「1,49」とあったら1ユーロと49セント。

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値段の数字を四角い枠に入れているので、通常だったらコンマのしっぽが下に飛び出るはずですが、黄色の枠の中に収まるように上げています。

そのお話会の後に気になってさらに細かく見ると、同じ広告の中でも二種類の使い方をしているらしいということがわかってきました。

最初の写真の大きな値段の文字は、Neue Helvetica 97 Black Condensed Oblique なのにコンマだけは FrutigerUnivers 系の斜め線です。しかし細かい値段は Helvetica 系のコンマになっています。

参考までに、今出てきたそれぞれの書体でピリオド、コンマ、引用符を普通に組んだらこうなるという例です。

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別のスーパーマーケットでは、Eurostile LT Condensed Bold で大きくても小さくても商品の値段「3,79」や容器のデポジット「0,48」はピリオドになっています。ところが「0,33-l」(330ミリリットル)みたいな内容量の場合はコンマです。「3,79」だろうが「3.79」とピリオドにしようが、誰もが3ユーロと79セントとわかるし。

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いろいろ細かい使い分けがされていて、店によってそれぞれ使い方について独自のルールがあるようです。参加者からのご質問がなければ、このままずっと見過ごしていたかもしれません。良い気づきをいただいたので、そのご質問をされた方のご了解を得てこの記事を書いています。

枠のない場合、こんなふうに下に伸びます。これはドイツのスーパーマーケット Penny の牛乳のパッケージ、乳脂肪分が3.5パーセントだという表示です。書体は Akko Rounded Bold です。

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by type_director | 2021-11-07 07:18 | Comments(0)