4月に続いて、近場の街探検。また Bad Nauheim の街に行ってきました。ここは全体が1900年頃から栄え始めたらしく、駅からちょっと離れたモダンな様式の橋にも「1912」と彫ってありました。


そして街のやや外れたところにあった宿屋の文字がこの時代っぽいです。

大文字 G に葉がかかっているあたりは芸が細かい。これは葡萄か…と思ったら、これはビールの原材料の一つ、ホップの葉です。さすがドイツ。私も、歩いて通勤していた時は、通路脇にふつうにホップが生い茂っているのを見たことがありました。

Bad Nauheim の駅。今回は鉄道好きの長男を連れていったので駅の周辺だけにとどめようとしたら、駅から工場らしいものが見えました。

ユーゲントシュティル様式の建物なので、行ってみようということになり、駅の北側に回ってみました。
けっこうな威圧感です。屋根が八角形のような形をしています。

半地下に通ずるドアの窓も、それに響き合う形なのがしゃれています。

あとで調べたら、1905年から6年にかけて建てられたもので、この街全体の発電や熱を起こすための施設だったようです。
全体を撮るために思い切り下がってカメラを構えていたら、駅に到着した列車から降りてきた男の子が、花束を持って急ぎ足で通りました。きっとこれからお母さんにプレゼントするんでしょう。
このあと家に戻った時に、うちの次男も、鮮やかなピンクの大きなシャクヤクの花束をひと抱え買って帰ってきていました。こちらでは、母の日はカーネーションではないのです。