コロナウイルスの感染拡大があり、ドイツでは外出規制もされていたことから、3月からずっと旅行らしいことは控えていました。
買い物も、必要最小限の生活必需品をささっと買って帰るだけでした。6月中旬から外出規制も緩くなってしばらく様子を見ていましたが、きのう、 Mannheim(マンハイム)に出かけて数ヶ月ぶりに街やお店をゆっくり時間をかけて見て回ってきました。
このブログ記事も最近ずっと印刷物の写真が続いたので、ここらで外の風景でも。
これは街の中心部にある給水塔の周りの広場と、その広場の反対側に伸びる、ブランドの店舗が並ぶ目抜き通り。
ここの道路名のシステムが変わっていて、ドイツの他の街のような「鍛冶屋横丁」とか「ゲーテ通り」という名前の付け方とは違って、アルファベットと数字で表しているのです。なので、道路名表示も簡単です。
そして気になっていたのが、「I(アイ)」と数字の
「1
」とが並んだときにどんな見え方になるんだろう、ということでした。
順番に歩いていって、「H」まで来ました。
「H」の次のブロックは、こうなっていました。
同じブロックの反対側でも、やっぱりそうでした。
じゃあこれは「I」が飛ばされて「J」になったのかと思ったら、実はこれは「I」なのです。この街の通りの名前のシステムができた18世紀、ドイツ語はブラックレターの時代で、 I と J との区別がなかったので、これでいいのです。これを「J」と発音すると地元の人に笑われるということが書かれた本の一説が Wikipedia の記事で紹介されています。
活字の時代のブラックレターでは実際に I と J との区別がないものもありますし、近世の活字では I と J との区別をつけたものもありますが、差が微妙だったりします。
これで
「EFGHIJ」
です。