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ドイツ語ならではの単語
ドイツでも、新型コロナウイルスの影響が深刻です。会社からの通達があって、私も今日から在宅勤務です。

3月に入って、感染が確認された数が1週間で倍になるような状況が続いていて、買い物に出かけるときも人混みを避けるようにしています。先週はスーパーマーケットに行っても棚にほとんど何もないような状況がニュースや新聞で報じられていました。

週末でも、部屋にいて片付け物をしたり本を読んだりということが多くなります。これは、ちょっと前から興味を持ちはじめた、鍛冶についての本。
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1989年の本のリプリント版です。本文の書体が Bodoni で、やや小さめのサイズで組まれていてちょっと読みにくい。

我慢して読んでいると、みょうに背の高い字が多い単語が現れました。
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熱した鉄をハンマーで叩いたときの材料の流れる方向を示した図です。「Werkstofffluß」つまり「材料(熱した鉄)の流れ」という意味で、「Werkstoff」と「Fluß」の2つの単語の組み合わせ。イタリック体だから f も ß (エスツェット)も下に伸びるので背の高い文字の連続になっているのです。

その後1997年の正書法の改定で、「Fluß」は今は「Fluss」と綴るので、同じ単語でも、今ならこういう見え方にはなりません。








by type_director | 2020-03-11 17:54 | Comments(0)