約一週間、中国に行っていました。中国にいる間はブログの更新ができなかったので、ここでまとめて報告です。
4月21日に、新潟の三条市で行われた「書体の一日学校」では、アートディレクター石川竜太さん、ベーシックプロダクトスタジオのエフスタイル 五十嵐恵美・星野若菜さんとのトークでした。
会場では、コウラタイプさんによる、木活字で布製のバッグに印刷するというワークショップも。許可をいただいていたので、ワークショップの写真をブログに載せます。



石川さんとは、ロゴや文字を面白いと思う感覚の出発点、というお話ができました。私も原稿を書かせてもらっていた『Typography』の表紙にもなった このロゴ についてスライドで工程を解説していただきました。元々のフォントでは「工場」の「工」の字の縦棒は垂直な縦線一本だったのを、ご自分で調べて工夫してこの形にしたというお話を聞いて興奮して、私自身も自分の興味のもとが日本酒のラベルの文字だったということを熱く語ってしまいました。
そして、私が新潟で時間があるときに寄らせてもらう エフスタイル さんとは、自分たちの存在よりも、作り手から使い手へ良いものが伝わることが一番大事、というお話をしました。それは、人からいただいたエフスタイルさんの靴下を私が数年間愛用していて、しかも良い品だという印象は深く残るけれど、それのプロデュース・販売をしてくれたエフスタイルさんの名前は(いただいたときに聞いていたはずだしカードももらっていたのに)まったく忘れていた、というエピソードをお話しすることができました。彼女たちのそのスタンスが、書体デザインに相通ずるものがあると思ったのです。
会場には100人くらいの人がいらしていて、東京など遠いところからわざわざ来ていただいた方からも声をかけていただきました。ご参加された皆さん、お礼が遅くなりましたが、改めてありがとうございます!