私の町からちょっと離れたところにある
ザールブルク博物館、古代ローマ時代のものが多く展示されています。
この小高い山の稜線に沿って最初の木造の要塞ができたのが西暦120年で、西暦200年ころまでには2000人のローマ兵が駐留するような大規模の城郭ができたそうです。その後すっかり忘れられ遺跡となった城郭の修復が始まったのが19世紀終わりです。2005年にユネスコ世界遺産にも登録されました。
この盾は復元したもの。
碑文もあります。西暦260年のものだそうで、アウグスブルク出土です。
A の字の真ん中にある、S字状にまで変形した横棒が特徴的です。
この下の写真は、ローマの碑文の代表格ともいえるあのトラヤヌス記念柱の堂々とした文字と比べると柔らかくふわっとしています。
生活の周りのものの出土品もあります。高さ25センチメートルくらいのこの壺には、「VALEAS(乾杯)」と書いてあるそうです。
計量用の、石でできたおもり。「XXIIII」と刻んであって、24ローマポンド。Xを重ねたことでちょっと手間を省くことができた感もいい。下にあるのは2ポンドだそうです。
ガラスの器のかけらに見える大文字 N 。私的には、左上の角にセリフがないのが萌えポイントでした。