そして今回の出張での一般公開の講演ふたつめ。
11月17日、東京の青山ブックセンターで開かれた TypeTalks で登壇、おすすめ本を紹介してきました。
私が選んだ本と推薦のコメントを載せます。良い本はどんどん紹介しないと。
1.『手仕事の日本』柳宗悦著 岩波文庫
この本に出会ったとき、文章のわかりやすさに驚きました。基本的な民芸の精神が読んでいて頭にスッと入ってくる。民芸だけでなくデザイン全般に通ずる心構えの本です。
2.『街の公共サインを点検する:外国人にはどう見えるか』本田弘之・岩田一成・倉林秀男著 大修館書店
ちょっと笑えないレベルまできている、日本の中の外国語の公共サイン。その言語を話す外国人の目線で、おかしな点をビシビシ指摘していて気持ちいい。
3.『カリグラフィー・ブック』三戸美奈子著 誠文堂新光社
きれいな図版のおかげで、眺めているだけでちょっとうまくなったような気分になってしまう。もちろん、練習のお手本として書かれているんですが。
4.『The Insects Project: Problems of Diacritic Design for Central European Languages』
言語によって異なる特殊なアクセント記号。本来どこについているべきなのか、どんな形をしているべきなのか。その言語を普段使っている人たちからの提言をまとめたもの。
これはフランクフルトのブックフェアで紙媒体の本が展示されているのを見つけて、すぐ買おうと思ったのですが書籍の入手方法がわからず、調べたらなんとオンラインで全ページ見られますしダウンロード可です。こちら。

会場では、当日こんなふうに特設コーナーを設けていただきました。