今週は、ドイツのルール地方の町、Essen (エッセン)に行ってました。
昨年に引き続きデザイン賞 Red Dot Award のコンペティション審査員として招待され、今回が二回目の参加になります。私はタイポグラフィとポスター等の部門の審査を、ブラジルからとドイツのもう一人の審査員とともに担当。
こちらが審査会場入り口。中は非公開なので、写真はここまで。

世界中から数十名の審査員が集まっていたホテルの目の前の広場には、移動式の遊園地がありました。審査の日は朝8時台から始まり、昼食も会場でケータリングの食事、審査後の夕食会は夜遅くまでかかるのでホテルに到着するのは深夜12時前後です。なので、遊園地が実際に動いているのをあまり見ていない。
これは初日にホテルに到着するときに見た風景。


審査を終えて最終日、朝7時に遊園地を一回りしてきました。
とうぜん全部閉まっていますが、書体を見るにはちょうどいい。

遊園地や夏祭りの屋台などでおなじみなのが Cooper Black((クーパー・ブラック)。

Balloon(バルーン) Extra Bold。

そしてこの遊園地で使用率が高かったのが Revue(レビュー)です。インスタントレタリング時代の1970年代80年代にものすごく流行ってました。




そして、この遊園地の会場につながる道路には、こんなふうに3台のトラックが近い距離で互い違いに置いてある。ここと反対側のもうホテル側の出入り口の道路もそうでした。

ホテルから審査員会場に専用の車で向かうときにこの狭い道をゆっくり蛇行して走るので、トラック邪魔だなーなんて思っていましたが、運転手さんに説明されてわかりました。ここ数年ドイツでもフランスでも起きている、祭りの会場にトラックで突っ込むというテロの対策で、車がスピードを出して進入できないようにしているのだそうです。
お祭りも、手放しでは楽しめないということなのか。ちょっと複雑な気持ちでした。