ドイツの東側、チェコとの国境に近い町 Chemnitz(ケムニッツ)に行ってきました。
偶然ですが、 Chemnitz の町の観光案内所で書体デザインについての展覧会のチラシが目に入り、観に行ってきました。地味ながら、基本を踏み外さない見事な展示でした。展覧会のサイトは
こちら 。
ちなみに、受付の人に、「zee.3.7.1」という展覧会のタイトルの意味は、とたずねたら、「zee = ツェー = C は Chemnitz のこと、371 は Chemnitz の電話の市外局番」だそうです。わかりにくいなー。
こすってはがすだけのレタリング、70年代から90年代始めまでは Letraset とか Mecanorma とかが有名だったと思いますが、 旧東ドイツでも Typoplex という名前のレタリングシートがあった。初めて知った。
赤いのはシルクスクリーンの原版。
会場では Typoplex を使ってくださいコーナーがあり、私も試してみました。
しっかり圧着させようとしても、字がところどころ欠けてしまう。もともとの品質がこうなのか、古くなって劣化したからかは不明。
ガイドラインがないので字が曲がらないか不安。スペーシングも隣の字が邪魔でなかなかわかりにくかった。
Stentor という書体のデザイナーが Chemnitz 生まれだということも、この展覧会で初めて知りました。
オリジナルのスケッチと、最終形のデザイン。
スケッチの形をなぞるのでなく、勢いを活かしながらバランスをとっている。Qu 合字がすばらしい。