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合字だけじゃない、職人技
こないだ引っ張り出してきた、嘉瑞工房の組版・印刷によるカードの話の続き。

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これは Wilhelm Klingspor Gotisch(ヴィルヘルム・クリングシュポール・ゴーティッシュ)で刷られたカード。ドイツ語で、合字の出てくる頻度がすごい。

金属活字で、ドイツでつくられたブラックレター書体には、かなりたくさんの種類の合字がありました。
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1行目で st 合字(s は「long s」です)が2回、ft 合字が1回、そして一行目の終わりが es の合字です。2行目も st 合字、ft 合字、 st 合字の順に出てくる。

そして3行目、細かい技を使ってます。2種類ある小文字の e のうち、1行目と2行目には幅の広い方を使い、文字の量の多い3行目には狭い e を使っています。これによって、何行かある文章の行末のデコボコを目立たなくおさえているわけです。







by type_director | 2018-05-18 07:46 | 金属活字 | Comments(0)