新潟県三条市で、しんしんと雪の降り積もる1月27日と28日に開かれた「書体の一日学校」、28日の午後一番に私が欧文フォントの話をしました。午後の後半は確かな手さばきで活版印刷の実演をする溪山氏のトーク。盛りだくさんの一日学校でした。


会場全体にあふれる手づくり感。


三条という街が、金属加工を中心に、手を動かしてものを生み出す人たちの多いところだからか、
デザインというものが普段の生活と密着していて、それゆえデザインに対する意識がすっごく高いところだという印象を受けました。ワークショップ会場で。これは私も作り方のお話を伺ったクッキーの型!

これが東京だと、デザイナーが勉強のために参加することが多くてそれがあたりまえなのですが、三条は違ってた。デザイナーでない方の参加が多くて、ワークショップ会場は親子連れを含め大勢の人で賑わっていました。こんな光景、東京ではちょっとお目にかかれない。ものづくりが身近にあって、大人も子供も非デザイナーも普通に毎日それを呼吸している感じ。
主催者も情熱だけで手探りで始めたという、場所も企画も何もかも初めてのこのイベント、結果は大成功でした。

質疑応答の時間も面白い質問がたくさん飛び出し、それに溪山氏と私が答えました。そしてその後の懇親会でも、本当にいろんな方、いろんな職業の方と話ができました。何もかもが面白かったし、何より私が元気をいただいた。まさに夢のような会になりました。
これは翌朝、三条市のものづくりの人たちの工房巡りをする前の一コマです。大きなお寺の前にあるお堀が凍ってました。

こんな感じの雪、懐かしい。私が小学生のときはこんな雪たくさん降ってた。