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ゴナとナール
2月は日本に出張で、3月1日にドイツに戻りました。2月26日の日曜には、大阪で中村征宏さんとのトークショーが実現できました。これは4年前に中村さんのスタジオにお邪魔したときからの夢でした。

会場には中村さん手書きの原図や写植のメインプレートも。
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私が書体デザインに興味を持って写研に入社したとき、最初の仕事がゴナDの漢字制作チームの手伝いだった。ゴナは学生の時からの憧れの書体でした。そのゴナをつくった中村さんとお話ができるなんて。

トークショーの会場近くにお昼を食べに行ったとき。ナールで組んだこれを中村さんがご覧になって、「ごんべんの幅が狭かったかな?なんておっしゃっていた。「でも、整いすぎると面白くないよと写研の人に言われたなあとも。
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思えば、学生の時にゴナがあったり、欧文書体デザインではツァップさんとフルティガーさんの書体があったり、自分が目標としたいあこがれの書体があったし、そのデザインがすごく良かった。どれも、ずっと眺めていられるような書体だった。

そしてその後、それをつくった人たちとも話ができるようになるなんて、あこがれていた頃は想像もしていなかった。とてもとても幸せなことです。

トークショーのあと、参加者のかたに「フォントかるた」をつくっている人がいて、いただいちゃいました。このフレーズ「愛のあるユニークで豊かな書体。」は写研の写植書体見本帳の文字サンプルをこのことばで組んでいたからなんですが、かるたをつくるときにこのフレーズの使用を許可してくれるか写研に問い合わせしたそうです。まじめだなー。写研も快く承諾してくれたそうです。
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by type_director | 2017-03-04 09:35 | Comments(0)