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「春」という名前の書体
先週は雪が降っていたドイツ、ようやく春になりました。
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ブラックレターというと、黒の面積が多くて文章を組むとずっしりと重みを感じるものが多いですが、この書体はブラックレターには珍しく細身で、春の木々の梢のようなしなやかさを持っています。ルドルフ・コッホの1914年の活字書体「Frühling (春)」です。

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by type_director | 2016-05-05 20:01 | 金属活字 | Comments(2)
Commented by pingut at 2016-06-05 07:54
こんにちは。
書体だけ見ているとFrhuelingの情景が想像できますね。本当に軽やかなイメージです。この文章はどなたの引用なんでしょうか…ぼやけていて判読できませんでした。1914年といえば、第一次世界大戦が始まった年ですね…どんな時代背景、個人の思いなどが、この書体を作るときにあったのか…知る由もありませんが、小林さんが紹介くださったこの一面からだけでも、Perspektiveで立体的に思いを馳せることができます。ありがとうございます。
Commented by type_director at 2016-06-27 05:14
pingut さん、コメントありがとうございます。返事遅くなって失礼しました!
詩人 Richard Dehmel (1863–1920) の言葉らしいです。彼は第一次大戦に従軍して、そのときに受けた傷の後遺症で亡くなっています。
この見本帳が出されたのは1931年。
ここにある彼の言葉「美しい文字をつくり出した手と頭への感謝が、人々のつながりの気持ちを強くする。世界を良くしてやろうと言う人たちの言い合いなんかよりも」が心に響いた年だったのでしょうか。今でも通用するこの言葉を、若々しくしなやかなこの書体で組んだセンスに脱帽です。