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日本の書籍や雑誌の欧文組版について考え中
最近、更新がなかなかできずに失礼しました。この二つ下の記事、麥倉さんとの TypeTalks 「日本の欧文組版の常識、非常識? ヨーロッパから見た日本のタイポグラフィ」の準備に集中するあまり、ブログ更新がおろそかになってます。

まず、TypeTalks でやっと麥倉さんを紹介できるのがうれしい。麥倉さんの仕事はヨーロッパの中でも群を抜いて良質です。これは彼女の手がけた仕事のうち、O.F. Bollnow 著 『Human space』。デザインやタイポグラフィについての良書で知られているあの Hyphen Press から出ています。

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この書籍についての詳しい情報、表紙と中身ページの図版は こちら

私もヨーロッパでいろんな組版を見ているつもりですが、ここまでのものに出会うことってそんなにないですよ。

30日の TypeTalks ではどういう部分に焦点を絞るか、麥倉さんや高岡さん宮後さんとメールでこの2週間やりとりをしていて、気づいたらそこだけですでにかなりの時間使ってます。当日しゃべる時間は2時間なのに。

その2時間の中で何を話すか、やりとりしながら絞り込んだ結果、ヨーロッパの例ばかり紹介しても伝わらないということになって、日本の例を中心に見ます。しかも「見た目わりと立派な」「デザイン的にも手間ひまかけている」書籍や雑誌の欧文組版がけっこうひどかったりすることがわかった。

意外と、安売りのチラシ的なものでなくデザイナーが時間をかけているっぽい立派なもののほうが、組版の品質的にどうなんだっていう仕上がりになっている事実。

あるデザイン系年鑑が「良くない例としてはベスト」というわけのわからない推されかたをして選ばれているので、当日それも分析することになると思います。

デザイナーならば知っている、持っている、なんなら手元にあって欧文組版の参考にしているかもしれない書籍や雑誌の欧文組版の実例を見ながら良くない点をあげて、もっと良くするにはどうしたらいいか考えます。質問も大歓迎。

最近、日本のデザインや文化を英語や他の言語で発信する機会が急激に増えています。それ自体は大賛成ですが、良さが海外の人にちゃんと伝わるような組み方があるはずです。

2020年の東京オリンピックまでになんとかしよう、なんてゆったり構えてられない。今の日本には、ただちに改善が必要な事例がいーっぱいあります。
by type_director | 2015-05-13 12:15 | Comments(0)