エキサイトイズム エキサイト(シンプル版) | エキサイトイズム | サイトマップ
Helvetica の合字
二つ前に書いた Cefischer さんのことがもっと知りたくなって、彼の自伝『Cefischer errinert sich』を古本で購入しました。1969年発行。届いて初めてわかったんですが、金属活字の Helvetica (ヘルベチカ)で組まれています。

Helvetica の合字_e0175918_19595543.jpg


本文が全部 Helvetica で組まれた本を見るのはちょっと珍しい気がする。カタログやパンフレットならたくさんあるんですが、こういうふうに読み物としての本ではあまりない。

前に、合字について何度か書いてますが、いつもセリフ書体中心だった。たとえば これ これ これ にはサンセリフ書体の合字の写真もある。

これはサンセリフ体 Helvetica でドイツ語の組版。 ch 合字 ck 合字はしっかり使っている。ch、ck がちょっと詰まっているのがわかりますか?
Helvetica の合字_e0175918_2054156.jpg


私の本棚にある活字 Helvetica の見本帳。
Helvetica の合字_e0175918_2083017.jpg


ここでも ch 合字 ck 合字は使われてます。
Helvetica の合字_e0175918_20102171.jpg


金属活字の Helvetica の合字は手元にありませんが、この活字みたいに二つの文字が一本になっているはず。セリフ書体やドイツ文字(ブラックレターともいう)では、つながったデザインでつくられることも多いです。
Helvetica の合字_e0175918_20121230.jpg


今はたいていデジタルフォントの組版になって、ドイツ語でもこういう合字は使わないのが当たり前になっている。だから、こういう ch、ck がちょっと詰まった組版を見ると、少し昔の本だということがわかります。
by type_director | 2015-03-15 12:58 | 金属活字 | Comments(0)