新潟から大阪に移動して、翌朝早く大阪の街を歩き回ると、新潟の私の実家の周りとは風景が違うことに気づく。
標識が違う。正確に言うと、標識の劣化の仕方が違う。
大阪で私が泊まった豊崎付近では、なんか「黒い」のである。
標識の「地」の白の部分がさびて焦げ茶色になったものが多い。
文字の部分が色あせて、白黒が逆転しているもの。
全体的に黒っぽくなっているもの。
ところが、新潟市の私の歩いた付近では、逆なのです。なんか「白い」のです。
純白の「止まれ」。
純白の「押ボタン式」。
大阪で18日午後から半日使っての「和文と欧文」でのワークショップも、盛り上がりました。看板の書き方指導でゲストとしてお呼びしたのは、ゲストというかむしろメインの看板屋さん、板倉さんと上林さん。これは「の」の字を書く上林さん。外側の丸い部分から書き始めました。
指導の合間合間に、お二人がまた良いこと言うんですよー。
「線の隙間の面積を均等に」とか、「空間の形が大事」とか、「白と黒のバランスが大事」とか。
それって、私が欧文デザインの講演で言うこととまったく同じなんです。事前の打ち合わせとかなしに、そういう重要なことをぽんぽん言ってくれます。このお二人といっしょにワークショップができる喜びを感じる瞬間です。
理屈から入るのでなく、とにかく書く。書く。書く。
書いていればわかるのです。