きのうまで新潟にいました。市内でお話会をしました。スライド等の準備なしで、ただ私が顔を出すだけなのになぜかいつも濃い話になってしまうという、私も参加するのがすっごく楽しみな会です。
その話会の参加者から、古町に老舗のはんこ屋さんがあって面白いものも売っているという話を聞いたので、時間を作って行ってみました。新潟市古町五番町の本間印舗さん。
お店の人に許可をいただいて写真を載せます。
名前の印章だけでなく、記号やイラストもたくさんある。ひらがな一文字のはんこもあります。私は「あ」を買った。押し心地を大切にされているとのことで、印面は硬い樹脂ではなくオレンジ色のゴムで、ゴムの下にはスポンジの層が引いてあるという手間のかけようです。
効果音のはんこも。
店主の方に、印章についてお話をたくさんうかがうことができました。文字のバランスについての考え方は私もまったく同じです。
大正7年の「手控」なる小さな帳面に、注文を受けてつくった印がたくさん記録として残してあるのも見せていただきました。つげの木に彫って新聞の中の活字に混ぜて使ったものらしいです。「山七」とか「角十」とかそういう商店の屋号が記号化されたものが多かった。
いろんな大きさのはんこをいくつか買いもとめたら、こういう袋に丁寧に入れてくれました。これがまたイイ味出してます。