いま、東京にいます。
16日の土曜日は、渋谷と青山で看板書きワークショップをやりました。この日のために、大阪から『まちモジ』にも登場いただいた豪華ゲスト板倉さん上林さんのお二人をお呼びして、実際に書いていただいたり、参加者の指導をしていただいたりと、フルに一日使っての大仕事でした。
手始めに書いていただいた「看板」の二文字。日本の看板職人さんに、漢字のバランスについて会場から質問出ます。それに対する答えが、欧文書体の基本的な部分と全く重なるところが面白いです。

たとえば、「板」の又の内側の逆三角形のアキの白い部分の形が決まっていることが大事、だということをサラッと言いますが、これは私が欧文書体をつくるときにいつも気にしていることと同じです。

「看」の出だしが鉛筆で書いた枠から上にはみ出ていますが、これはわざとそうしていて、そうしないと「板」よりも低く見えてします。
なんで上のは逆になっているかというと、こういうふうに向かい合わせで見本を書いていただいているから。これは丸ゴシックで「黒」を書いていただいているところ。
渋谷での教室はこんな感じ。教室奥のピンクのTシャツが板倉さん、水色が上林さん。
これは青山で書いていただいたひらがな。わざと昭和っぽい味をねらって書いていただきました。こういうのを二人は「オジ書き」と言っていました。おじいさんの書く文字、という意味です。
大盛り上がりの打ち上げが終わって夜の12時。ゲストのお二人をホテルまでお送りする途中。青山ブックセンターのSさんもいっしょに、4人で夜の街をスキップして帰りました。しかし、途中、こういう看板を見逃さずに撮っています。