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チョコレートと活字の意外な関係
前の記事のホウロウ看板の本で、ちらっと写っていた 「Fry's」の看板。
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別のホウロウ看板の本にも、Fry's チョコレート屋さんのがあります。イギリスではけっこう有名だったらしい。
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調べたら、ワットの蒸気機関を使ってカカオ豆をひくのを始めたのは、ここの3代目が世界で最初だそうです。そのチョコレート屋さんの創始者は Joseph Fry (1728–1787)で、ブリストルでチョコレート屋さんを立ち上げていますが、そのあとで活字鋳造所も始めます。

そこの1785年の書体見本シート。
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シート裏面。こんなちっちゃい活字もつくってた。
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「This is the smallest letter in the world」って誇らしげに書いてある。Diamond というのは書体名ではなく、「ポイント」という単位でシステム化される前の、昔の活字サイズの呼び名です。約 4.5 ポイント相当。この見本を出した当時は世界一だったかもしれませんが、あとでもっと小さいのが出てきます。

ここの鋳造所のつくった装飾活字で、良いのがあります。これなんかけっこう有名です。
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Fry の母型を受け継いだ Stephenson & Blake が20世紀半ばに出した見本帳。この活字のデジタル版では、良いのがない気がする。

11月24日追記:「良いのがない気がする」は、単に私の調査不足でした。知り合いからのメールで、ここでお見せした活字のデザインにわりと近いデジタル版があることがわかりました。この二つなんか良さそうです。

Fry’s Ornamented(リストにはあるけれど販売はしていない)
Pomfrit Dandy NF
by type_director | 2013-11-03 21:31 | 書体見本マニア | Comments(0)