書体と関係ないけど、このひとつ前の記事が、「ねこ舌とぶた耳」だったので、動物つながりということで。
スーパーマーケットで見た、リンツのチョコレートの新しいパッケージ。
これまでイースターのときにウサギとか、クリスマスの時期にサンタさんとか定番であったから、それには慣れてた。ドイツのイラストとかパッケージとかの感覚は日本のとだいぶ違っていることがある。それも充分慣れている。
でも、今年初めて見たこのカエル、「かわいい」という気持ちがおきなかった…
グリム童話の「かえるの王さま」の話をモチーフにしたらしい。
日本で一般的に知られてるのは、お姫様がキスをして魔法が解けて、かえるから王子様に戻るということになっているのだと思う。だけど、私がドイツに来て間もないときにドイツ語の勉強に買った本には、昔から言い伝えられてきた話に忠実に書いてあって、それによると、お姫様はかえるがいろいろねだるので、怒って口汚い言葉でののしりながら、かえるを壁にたたきつけるんです。
おまけに、物語の終わり方が、王子がお婿さんになるところで終わらない。どう考えてもよけいな感じのする、召し使いハインリヒの話がついている。なので、私の持っているグリム童話での題名は、「かえるの王さま、または、鉄のハインリヒ」となってます。私は、こっちの元々あった話の方がヘンなので好きです。
次男の京平が数年前に学校の授業で必要になって買ったグリム童話も、やっぱり元の話がそのまま載っていた。ドイツではその辺をむやみに美化しないでそのまま教えている。えらい。
そうすると、リンツの「かえるの王さま」チョコレートの正しい食べ方は、壁にたたきつけてから、ということになるのか?
まさかねー、掃除が大変そうだもん。