スイス出張の時に、いつもおみやげで買ってくるのは、チョコレートとチーズ。
チーズはいつもこれを買います(手前)。ちょっとクセのある香りの強いやつ。
Gstaader Bergkäse
Gstaad(クシュタード)はベルンの近く、アルプスのふもとの地方。「gs」で始まる単語はなかなかないよ!って、どうでもいいことですが、書体デザインをしていると、そういうものの見方をしてしまいます。
それよりも、白いラベルのこの黒い細かな文様。これが見せたかったんです。
スイスのこの地方独特の切り紙細工(
Scherenschnitt )です。チーズを切らないでまん丸の状態だとすっごくキレイなんですが、さすがに食べきれないから一切れだけ。
切り紙細工について検索していて、3番目くらいに見たのが
このホームページ 。
作風がチーズの絵柄と似てるなと思って、この一切れのチーズの写真をよく見ると、それまで気づかなかったけど、ラベルにこの作者「Straubhaar」さんのサインが読み取れた。たぶん同じ人。
この Straubhaar さんのホームページの文章を読んでいたら、私が3年くらい前にスイスのベルンの本屋さんで買ってきたこの本にも彼女の作品が2点掲載されていることが書かれてました。
見たら、そうだった。なんかすごい偶然。
そういえば、この本を買ったときって、フルティガーさんと仕事をしていて切り紙細工の話になったので、参考に何か本を買って帰ろうと思って、本屋さんに入ったんだった。
店員さんに探してもらって、一冊だけこの本が見つかり、パラッとめくって、期待したような図版が載っていたので、普通に代金を払おうとしました。そうしたら、店員さんが「カバーがちょっと汚れていますから」といって値引きしてくれたんです。こっちから文句をつけたわけじゃないのに! 裏側を見たら、確かにちょっと黄ばんでいる。ベルンっていいところだな、って単純に思ってしまいました。