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Letter.2 書体コンテストの審査結果発表
ブエノスアイレスに行ったのは、Letter.2 書体コンテストの審査をするためです。先日、結果が発表されました。応募点数561点の中から選ばれたのは こちら

審査は、作者も書体名も明かされない方法で書体見本が並べられます。他の審査員がどれに票を投じているかわからない方法で行い、第二ラウンドの受賞かどうかの分かれ目の部分では、自分が何らかの形で関わっているフォントに対しての投票は棄権する、というやりかたでした。なので、私の知人やライノタイプからの応募には私は投票していないわけです。

面白いもので、それでも良いものには自然と票が集まるんですよ。有名デザイナーの書体も落とされたのがあります。学生のプロジェクトでも受賞したのがあります。そういう意味では、次の世代に希望がつながるような、とても良い結果だったと思う。欲を言えば、日本やアジア圏からの応募が思ったより少なかったのがちょっと残念かな。

審査の翌々日はコンファレンスで、約250人がフォントの話にくいいるように見入っていました。
Letter.2 書体コンテストの審査結果発表_e0175918_14181820.jpg

これはコンファレンスのまとめ役のホセさんが、ジョン・ハドソンさんのプレゼンテーション前にジョンの紹介をしているところ。なので、画面はジョンの最近のプロジェクトです。ビザンチンの刻印に使われた文字をデジタル化するというものです。

私も、ツァップさんとフルティガーさんとの仕事のようすを40分間にまとめて話し、大きな拍手をいただきました。コンファレンスの合間には、学生さんたちに話しかけられたり写真を一緒に撮ってとせがまれたり。

みんなの目が生き生きとしていたのが印象的でした。たくさん元気をいただきました。
by type_director | 2011-10-20 07:13 | Comments(0)