審査と講演の終わった翌日、 コテコテの手描き看板のマエストロ、マルティニアーノ・アルセさん(1939年生まれ)の工房におじゃましてきました。
もちろん現地のガイドにくっついていったわけですが、アポ無しの突然の訪問にも満面の笑顔で工房内を隅々まで案内してくださいました。
審査員の数人とガイドで街を歩いていて、私たちが文字ばっかり見ているので、ガイドの人が気をきかせてマルティニアーノさんに電話、それで7人くらいで押しかけて工房見学が実現となったわけです。
この看板、憶えておいてください。
棺桶までコテコテです。
見上げてみると、天井のファンまで。
みんなで「おー」「うわー」って言っていると、イニシャルのスケッチを机の上に惜しげもなくばさばさっと出してくれます。奥さんとマルティニアーノさんが掛け合いでしゃべっていて、スペイン語だから全然わかんないんですが、それが漫才みたいなテンポだった。
そのあと、一人一人にカードをくれて、そこにボールペンで丁寧に名前とコテコテのデコレーションを入れてくれました。私は日本人だからというので、龍のモチーフでした。
その翌日、社長と一緒にいろいろ回った後で繁華街を通りかかったら、見たことのある看板が。下の真ん中のがさっき見た「Buenos Aires」の感じに近いででしょ。
ちゃんとサインで確認しました。やっぱりアルセさんだ。際だってうまいなー。
それにしても、すごい人がいるなー。こういう人たちがいっぱいいて、ブエノスアイレスの風景をつくっているのか。いま検索したら、マルティニアーノ・アルセさんはホームページもお持ちです。
こちら。