先週、ツァップさんご夫妻のお宅に、社長と一緒におじゃましてきました。天気のいい日で、庭でお茶を飲みながら、ゆっくり話をしてきました。
帰り際に、話が奥さんのグドルンさんの書体
Diotima (ディオティマ)のことになって、グドルンさんがこうおっしゃいました。
「ドイツの自動車メーカー、Opel のカタログの見出しは一時期全部 Diotima だったのよ。」
それは知りませんでした、と言ったら、当時のカタログを持ってきて見せてくださいました。1988年前後。
写真には撮らなかったけれど、Opel の新聞広告などもスクラップしてありました。全面広告で一文字が5センチくらいで使われている例もありました。
そういえば、筆記具の Faber-Castell もそうですね、といったら、そうそう… と、どんどん話が長くなっていきます。けっきょく2時間くらいおじゃましてしまいました。
これは私が画材店で前に買ってきた鉛筆と練り消しゴムです。
そういえば、Diotima をイギリスで見かけたときの写真載っけてましたね。
これ 。
9月13日から開かれる
Zapf 展 では、この Diotima の制作課程の印字テスト数枚を公開します。1949年から1955年のものです。試し刷りに描き込まれた字形修整のあとまでハッキリ見える!
その辺りの解説もふくめて、9月10日の TypeTalks では印字テストのスライドもチラッとお見せしながら話をします。