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「マヌケ引用符」って
一つ前の記事で使った「マヌケ引用符」っていう言葉を初めて聞いた方に。

こういうまっすぐに立った、引用符ともプライム(フットとかインチとかを表す記号)ともつかないものです。手抜き感丸出しで、本文とかに使うと非常にガッカリな感じになっちゃうので、英語圏では「マヌケ引用符 (dumb quotes)」と呼ばれることがあります。この例は日本政府関係の印刷物から。
「マヌケ引用符」って_e0175918_4344851.jpg


本当はこうしたかったんじゃないかな。
「マヌケ引用符」って_e0175918_4335876.jpg

by type_director | 2011-06-21 20:48 | Comments(7)
Commented by nekopunch at 2011-06-22 19:33 x
最近目にする機会が本当に増えました。最早こちらがスタンダードなのではと不安になってしまいます。気を利かせて正しい引用符に直したのに、わざわざ「戻せ」と赤字が入って来た時は、説明する気も失せました。
Commented by nekopunch at 2011-06-23 18:48 x
連投すみません! 「マヌケ引用符」…英語では何と言うのですか?
Commented by type_director at 2011-06-23 21:06
nekopunch さん、ご質問有り難うございます。「dumb quotes」です。記事にもその記述を付け加えた方が親切ですね。そうしました。
わざわざ戻さなくちゃいけないというのは無念でしたね−。
Commented by nekopunch at 2011-06-24 15:46 x
早速ありがとうございます! 記事まで修正して頂き恐縮です。
最近は山パーレン〈〉が<>になっちゃってるケースも多いですね。
Commented by Shoko A at 2011-06-25 05:22 x
マヌケ引用府の英語での呼び名ですが、私の周りでは Straight quotes (or Straight quotation marks) の方が主流ですよ。イギリスとアメリカの違いでしょうか? 

引用府って国によって使われ方や引用府の種類が違うので、場合によっては結構悩まされます。以前ドイツ語と英語のバイリンガルの本のお仕事をした時に、どちら国のやり方を採用するか、すごく悩みました。

ドイツ語と英語が別々のコラムに配置されているなど、本文自体が分かれている場合は、それぞれの言語にそれぞれのルールを使うというやり方が一般的ですが、そのバイリンガルの本は英語とドイツ語がごちゃ混ぜ(つまり両方話せる人しか読めない)で書かれてある本だったので、どうすべきか作者と長時間話し合ったのを覚えています。
Commented by type_director at 2011-06-27 05:14
nekopunch さん、おおーそうか、そういう問題もあるのか−。
Commented by type_director at 2011-06-27 05:21
Shoko A さん、最新の情報、有り難うございます。「dumb quotes」は、1990年代のアメリカのタイポグラフィの初心者向けの本に書かれていたもので、今となってはその表現は古いのかもしれませんね。それの日本語訳「マヌケ引用符」というフレーズはけっこう気に入っていて、自分の本でも使ったので、いちおうこのブログでもそれでいこうかなと。