往年の ITC (International Typeface Corporation)ファンのかた、お待たせしました。
この懐かしい ITC ロゴをベースにしたスクリプト体フォント
Elegy (エレジー)ができました。
私もちょっとだけ最終段階で関わらせてもらいました。最初に開発の話を聞いたときは、単なるウケ狙いかと思ったけど、こんなに良いフォントになるとは。
ITC といえば、1970年代のアメリカのグラフィックデザインの最先端にいたハーブ・ルバリンさんがアートディレクションをした『U&lc』(アッパー・アンド・ロウアーケース)という雑誌や、斬新なサンセリフ体フォント
Avant Garde Gothic (アバンギャルド・ゴシック)、70年代の定番
American Typewriter (アメリカン・タイプライター)などの見出し書体で時代をぐいぐい引っ張っていってましたね。
見出し書体が一段落した後は、
ITC Stone (ストーン)など本文用フォントでもしぶいロングセラーを出してます。そういえば改刻版
ITC Stone II もつい最近リリースされました。
日本のデザイン雑誌で、今年「ITC はつぶれた」のような内容の記事が書かれていましたが、ちゃんと続いてますよ。私なんか、
自分が ITC から出したフォント (Woodland とか) のロイヤリティ、滞りなく毎年もらってるんだもん。