遅ればせながら、7月11日の銀座アップルストアさんでのセミナーの報告です。150人から170人くらいの方が聴きにいらしたということです。
セミナー開始の時点で、すでに立ち見の人が通路にたくさん。途中からは通路と会場後ろの立ち見の方が二重に三重になって、エレベーター前まで人があふれてきたので、話を中断して座席の前の空間にも移動していただき、10人以上の方が横一列に体育座りで間近のスクリーンを見上げるという状態で聴いていただきました。
いらしてくださった皆さん、ありがとうございます。そして座席に座れなかった方、きゅうくつな思いをさせてしまってごめんなさい。
そのセミナーの中で、書体の効果的な使い方といっしょに、日本でささやかれている都市伝説「ヘルベチカはスイスを感じさせる書体」とか、「どこそこの国ではあの書体は使えない」ってのもぜんぜん違いますからね、ということも実例をたくさん挙げてお話ししました。
このブログの最初の、2009年3月にも似たようなテーマで書いてますが、ときどき確認する必要があるみたいですね。「外国で通用しない欧文の常識」って変だろうと。それは「都市伝説」って言うだろうと。
さて、バーゼルの
紙博物館 で買った活版印刷のカード類。売り場にあった4種類全部買ってきました。左から、ルドルフ・コッホ作の Koch-Fraktur、おなじみ Helvetica、Bodoni、そして Futura です。
裏には、書体の解説が書いてあります。別に注意書きなんかない。他の書体についても、「どこそこの国では使えない」なんてことはないわけで。