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ロンドンと Plantin(1)
イギリスに向けて出発する数日前から分かっていましたが、英国航空のストライキのため帰りの日を予定の日曜から月曜に変更、つまり一日延ばすことに。

その日曜日に Bath 行こう!と電車に乗って片道1時間40分かけて行き、街を一日歩き回ってきました。こういう古いレタリングがいっぱい残っている街。
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行く場所はどこでも良かったわけじゃなくて、Bath に行けばそういうレタリングに会えると前々から知っていて、チャンスをねらっていたんです。

この本『Words and buildings』(Jock Kinneir 著)でいろんな街角のレタリングが紹介されてます。上のと同じ通りの写真も載ってました。
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他にもあと3冊、街角のレタリングの本を持ってますが、Bath には良い例が多いので、ロンドンから日帰りで一日使うならば、って決めていたわけです。

『Words and buildings』はタイトルも本文も全部 Plantin (プランタン)という書体で組まれています。しっかりした黒みできっちり組み上がる本文用書体。とくに小さいサイズで読みやすい。クラシックな W と開いた M の形が目印。
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好きな書体はたくさんありますが、Plantin と Bembo (ベンボ)、 Ehrhardt (エアハート)はかなり目に焼き付いてます。どれも本文での読みやすさは抜群です。

私が1990年ころロンドンで書体の勉強をしていたときに、読んだ本のたいていが上の3書体のどれかで組まれていたので、それを見ると、なつかしいというか心地良い組版だなーって気がする。 Plantin についてはもうひとつ話題があります。それについては別の記事で。
by type_director | 2010-06-01 22:11 | Comments(0)