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空港のサイン・Univers と ITC Stone Sans
用があってフランクフルト国際空港まで行きました。この建物で主に使われている書体は2種類あります。

空港としての機能に関わってくる、例えばフライト情報やゲートの方向などは Univers の 55 Roman かな?
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建物そのものに取り付けられている文字は、運営している Fraport という会社のコーポレート書体であるITC Stone Sans の Semibold と Semibold Italic だと思います。
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Univers と Stone Sans、どちらも最近バージョンアップしました。
Univers Next
ITC Stone Sans II です。

どこが違うのか簡単に説明すると、「Univers」を改刻して63ウェイトにファミリー拡張したさいに「Linotype Univers」として97年にリリースしたのですが、その後の改刻のシリーズにはすべて「next」「nova」の名前をつけているので、「Linotype Univers」じゃあ改刻版なのかどうかわからない、という問題が出てきたからです。名前を付け替えただけでなく、字形とスペーシングの微調整を私が監督しています。

Stone Sans II のほうは、オリジナルのデザイナーであるサムナー・ストーンさんがモノタイプ・イメージング社の協力で改刻とファミリー拡張をしています。最初のバージョン「ITC Stone Sans」はたった3ウェイト(Medium, Semibold, Bold)だったけれど、今回の改刻で6ウェイトに増えました。また、これまで無かったコンデンス体も6ウェイト追加です。
by type_director | 2010-03-21 13:48 | Comments(4)
Commented by ヤングカルビ at 2010-04-03 14:54 x
Univers Nextは具体的にどのような微調整がされているのでしょうか?Linotype社のwebsiteでも説明がなさすぎると思うのですが……。大変高価な書体なのである程度の情報が欲しいです。
Commented by type_director at 2010-04-10 13:41
ヤングカルビさん、確かにそうですね。マーケティングの担当者に伝えておきます。
私が知っている限りでお教えすると、字形そのものの変更は微妙なものばかりで、字種の拡張も主な目的のひとつでした。
Next はスモールキャップが入っているほか、ロシア語とギリシャ語の文字も含めてより多くの言語が組めます。
Commented by ヤングカルビ at 2010-04-16 15:10 x
小林さんありがとうございます。あとCFFとTTFというフォーマットの販売のようですが,proとcomの違いではなさうで,どういう違いがあるのかわかりません。英語ができないので直接問い合わせれないので,ここで質問させてください。ごめんなさい。
Commented by type_director at 2010-04-16 20:30
ヤングカルビさん、以下のページを参考になさってください。私もフォントテクノロジーの専門家ではないので、一言でこうだと言うことができません。あしからずご了承ください...3つのうち最後のは英語です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/PostScriptフォント 2.2 Compact Font Format
http://support.apple.com/kb/TA22195?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
http://www.linotype.com/1697-14505/linotypeandopentype.html

日本語のサポートは以下の「お問合・ご注文先」へ。
http://www.linotype.co.jp/