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「これ、誰がデザインしたの?」 でもいろいろ書いているとおり、今月末の発売をもって休刊となる『デザインの現場』。私の連載「欧文書体のつくりかた」も終わっちゃいます。
最終回は「書体デザイン NG 集」と題して、ボツになったデザインを集めました。ツァップさんとの共同作業ではとくにボツになるデザインが多いです。
Optima nova Italic などの制作過程でつくったけど採用されなかった例を紹介しています。
ちなみにこれは、
AXIS Font の最終形と1999年夏頃に描いていた最初のスケッチ。
下の方にある、いわゆる二階建ての g は早い段階でボツになっています。このあと同年12月の試作の段階では、現在の形とまったく違うものも検討していました。それについては『デザインの現場』4月号をご覧ください。
ボツのデザインのうちいくつかは、その NG 集で一度だけ日の目を見るわけです。
NG 集に入りきらなかったものをここで紹介します。
アドビから出した私の書体
Calcite (カルサイト)。ちゃんとできたのは、こんなふうに使われてますが...
制作途中の1998年4月、米国アドビ社で、それのいちばん細いウェイトと太いウェイトとの中間をコンピューターで出そうとして間違った数字を入力してしまったら...
できちゃったのがこのフランケンシュタインみたいなの。これをアドビの書体デザイン部が「変でしょ?」ってわざわざ送ってきました。
こんなの、『デザインの現場』のページに場所をとって載せるようなもんじゃないだろう、ということで、ここでだけ公開しました。
『デザインの現場』4月号は3月末に発売の予定です。