そういえば、昨年暮れにドレスデンに行くときに電車の中でこんなの撮ってたのを思い出しました。ドイツ鉄道のコーポレート書体が Helvetica だったのがまだ残っている例、そして半角ダーシがちゃんと使ってある例として撮っておいたんです。やっぱり何でも撮っておくもんだ。
shiron さんがコメントしてくれたように、身の回りに例がいっぱいあるんです。日本では良い例を探すのが難しいとか考えがちですが、そんなことはない。古本市で外国の雑誌が投げ売りの値段で手に入るはず。それを片っ端からめくるだけでいろんな例が見つかる。十分元は取れるはずなんです。私は日本でそうやって目を鍛えました。
u-turn さんも shiron さんも、シカゴ・マニュアルを参考にしているみたいですが、私はシカゴ・マニュアルは1930年代のものしか持ってません。よく参考にするのは、2002年に出たオックスフォード出版局の新しい組版ルール本『The Oxford Guide to Style』です。u-turn さんがお持ちの『Hart's Rules for Compositors and Readers』の数倍のボリュームがあります。比較した写真を撮ってみました。『The Oxford Guide to Style』では、ハイフンとダーシだけで10ページさいてます。電話番号でハイフンを使う場合については載ってなかったけど。