2週刊の休暇を終えてドイツに戻りました。戻ってくる飛行機の中で、ドイツの日刊新聞『Frankfurter Allgemeine』をもらったら、これまでドイツ文字で組まれていた見出しが全部 Times Roman に変わっていました。本文書体は昔と変わらず Times Roman 。
これは2008年に撮った写真。見出しのうちいくつかはドイツ文字で組まれていました。
紙面の構成も変わりました。これまでこの新聞は古いスタイルを守っていて、一面はセンセーショナルな写真を入れずに文字だけでやってきていた。落ち着いていてけっこう好きでした。そんなにしょっちゅう買わなかったけど。でも、変わってしまうとさびしい。やっぱり時代の流れというのか、ドイツ文字をやめて読みやすく、ビジュアル的に訴えるような方向でないと売れないのかなー。
写真の記事は、スエーデンの缶詰で発酵したニシンがすごく臭いから水の中で缶を開ける、とかいう内容で、内容的にはその左のイラクのテロの記事のほうが重要じゃないかと思うんだけど? それともあえてテロの現場なんか見せないようにしているのか?
ちなみに、この新聞の名前ロゴは、書体デザイナーでありカリグラファでもあったカールゲオルク・ヘーファー(Karlgeorg Hoefer, 1914–2000)のデザインです。