読者の rumico23 さんから良い反応が返ってきました。ここで調子に乗って、もうひとつだけ TypeCon の記事を。これでコンファレンスの雰囲気がつかめるんじゃないかと思います。
参加者に配られるバッジ、そしてバッグ。中に各フォントメーカーのカタログなどがどっさり入ってきます。
これは今回会場になったホテル。この中の大ホールや会議室を借りて4日間ぶっとおしでタイプづけです。参加者もたいていは同じホテルに泊まります。
コンファレンスの中身はいろいろ。午前一回、午後一回、30分のコーヒーブレイクが入ります。昼食は1時間半くらいだったか。とにかく休憩が多いから気楽です。講演だってぜんぶ見なきゃいけないわけじゃない。興味がないテーマの場合は、外に出て買い物しても街のレタリングを見てもいいわけです。自分のフォントを持ってきていろんな人に意見を聞く、というのも手です。私はそれを90年代にやってました。だから人にも勧めました。とにかく、「義務」でなくて自分の好きなように楽しんで、ひとつでもなにか発見があればいいんです。
コンファレンスにパーティはつきもの。私は自分の講演の準備とかあったので、最後の日にしか行かなかった。これはホテルからパーティ会場に向かうのにチャーターしたスクールバス。

後ろはこうなってます。


これを撮っているところを、後ろからジョン・ベリーに撮られた。今回のバッグの中に、ジョンの書いた小冊子が2冊入っていて、正しい引用符の使い方とかいろいろ初心者向けの解説が書かれていた。これは良いなと思った。
バスに乗ったら冷房が効き過ぎで寒い!冷風を避けようと一番後ろのクーラーの真下の席に座る。あとから来た人に「学校ではトラブルメーカーはいつも一番後ろに座るんだよねー(笑)」などと軽口をたたかれながら30分かけて到着したパーティ会場はこんなふう。なにこれ? 住宅街の普通のお店、と思ったら...

中はこんなふうでした。昔の看板が取り外されたのが飾りとして置いてある。タイポマニアの心をくすぐる、こういうところを選ぶわけです。実際この入り口でジョン・ダウナーが「この書体はどこそこのアレに似ている...」とブツブツ言い始めた。

パーティが始まって、あとは10時半まで他の参加者とおしゃべりです。

なんかアメリカってなんでも量がスゴイ。

そういうスケール感の違いとか、冗談の受け答えとか、気楽な雰囲気とかひっくるめて味わえるところがイイんです。
TypeCon の話だけで4回も書いちゃいました。きりがないのでこのへんで...