日本人なのに120年の歴史のあるドイツの会社でディレクターを務めてるもんだから、私のことを珍しがってくれたり褒めてくださったりしている方がいます。なかには「ぶっちぎりのプロ」なんて書いてくれる方もいらっしゃいます。
その私が「この人こそぶっちぎりのプロ!」って他の人に自慢したくなる友達がたくさんいるんです。そういう人たちをまとめて紹介する機会って、これまでなかったんですが、ついにそのチャンスが来ました! J-LAF(Japan Letter Arts Forum)主催の
日本・ベルギーレターアーツ展 (7月2日から14日まで)です! 日本人のカリグラフィのレベルってここまで来てるのか!って驚いてください。
一等賞の橋口恵美子さん、ロンドンに住んでいます。初めて会ったのは2年前だったかな? 私が今年の1月にロンドンに行ったとき、この受賞作「The Nightingale and the Rose」の下書きを持ってきてくれたんだけど、あれは一等賞になりますよ。
橋口さんは、じつは昨年10月に私がロンドンに遊びに行ったときにその下書きを私に見せようとして持ってきてたらしい。あとで聞いてわかったんだけど、橋口さんは気後れがしたとかでそのまま持って帰って、それで3ヶ月遅れで今年1月に見せてくれたわけなんです。こんなスゴイの、もっと早く見せてよって。橋口さんとカリグラフィ仲間と私とがお昼を一緒に食べたそのロンドンのレストランのテーブルで、互いの作品を取り囲んでガヤガヤやってました。私もいちおう橋口さんに助言らしいことを行ったと思うけど、もうそんなのどうでもいいっていう完成度でした。線がのびのびしてる。書いてて楽しいんだろうな。見てるだけで吸い込まれるっていう感覚を、ぜひ皆さんも!
あと、受賞した以下の方たちの作品そのものは見ていませんが、ゴードン恵美さんはイギリスで石彫りのトップクラスの工房の職人さんを務めた人。下田恵子さんもロンドン在住のカリグラファで、もともとは日本の書道から入った人。ふたりとも、ロンドンのレストランでガヤガヤやってたときにいっしょにいました。二人の作品が見られるTsukusi Design のサイトは
こちら 。
あとは日本で活躍する受賞者たちで、イギリスで私のあこがれのカリグラフィ学校を出た深谷友紀子さんも私とよくメールのやりとりをしてるし、白谷泉さんもこないだ4月の羽ペンづくりワークショップで久しぶりにお会いしたし。そのワークショップに誘ってくれた星幸恵さんも、即興で烏口を使ったカリグラフィを見せてくれました!
日本・ベルギーレターアーツ展では、世界どこに行っても通用する、私が尊敬しているそんな日本人カリグラファたちの作品が見られます。もちろん私の知らないスゴイ人も選ばれているでしょう。私がカリグラフィに興味を持ったときには、日本にいながらそんな展覧会が見られるなんて考えられなかった。良い時代になりました。
ちなみに、この
J-LAFさんのホームページ右下の動画も必見! こんなふうに書けたらなーっていつも思う...わずか30秒で仕上がるんだけど、これができるようになるまでの修練の日々の長さを想像しましょう。