エキサイトイズム エキサイト(シンプル版) | エキサイトイズム | サイトマップ
世界的な書体デザイナーって(2)
ここでちょっと、路地レベルで出会える「フルティガーさんの仕事」を私の視点で表してみます。世界中どこでもいいわけですが、しぼりやすいところで、フルティガーさんの住むベルン市で見てみましょう。ベルンはこんな小さな街です。
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_1418089.jpg


ベルンの駅を出ると観光案内のボードが。これがフルティガーさんの書体 Frutiger です。
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_1747640.jpg
街の中央の市場の立つベーレン広場にも。街のあちこちに案内板があります。
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_1420525.jpg


そのベーレン広場にある金融大手の UBS の制定書体はWalbaum(ワルバウムまたはドイツ語式発音でバルバウム)と Frutiger 。
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_133593.jpg
隣のショウウインドウに見えているのはスイス郵便の広告ですが、スイス郵便の制定書体も Frutiger です。ロゴもフルティガーさん作。
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_13562797.jpg

ベルン市のバスの制定書体も Frutiger です。
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_13573533.jpg
雨上がりのバス停で。路線図。
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_1359621.jpg

街の道路名や案内も、
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_1447834.jpg
スイス全土の道路標識も、数年前から Frutiger を若干アレンジした特注書体のものに変わりつつあります。
世界的な書体デザイナーって(2)_e0175918_15155358.jpg


こんなふうに、フルティガーさんは街のいたるところで自分の書体 Frutiger を目にしているわけです。音楽家にたとえたら、どこの街角でも自分の音楽が聞こえるみたいなもんでしょうか。バッハやモーツァルト? ビートルズ? でも、フルティガーさん本人の顔はほとんど知られていないと思っていいでしょう。そのへんが他の有名人とは違うところです。
by type_director | 2009-05-24 14:24 | Comments(0)