Die Bundesregierung(ドイツ連邦政府) のコーポレートデザイン、政府が発行する印刷物のレイアウト等の
ガイドラインです。ドイツ語なんですが、適当にボタンをクリックして開いてみるだけでもいろいろ出てきて楽しめます。この
Typografie の項目なんか、書体の使用サイズなど細かい指定がされています。
オランダの書体デザイナー、ヘラルド・ウンガーさんと近々打ち合わせの予定なので、下調べしていて見つけたサイトです。
ドイツ連符政府がライノタイプに発注して、制定書体として数年前から使われているのが、彼のデザインした
Demos と
Praxis です。正確にはそれらをちょっとアレンジして、名前も「Neue Demos」「Neue Praxis」です。「Neue」は英語の「new」にあたります。
制定書体(コーポレートタイプ)というのは、企業や団体がロゴやユニホームでイメージを統一するように、特定の書体を使って同じ「声のトーン」で語りかける、という考え方で、ヨーロッパではだいぶ浸透しています。名刺、封筒、カタログやウエブサイトで使われる文字の印象が同じというのは企業イメージとしてプラスなわけです。
このブログをお読みになってる方は、もう「ドイツの政府なんだからドイツの文字でなきゃいけない」、なんていう考え方はしませんよね。そう、書体を選ぶ際に大事なのは、一般の人が見て読みやすいこと、その企業や団体にふさわしいトーンを持っていることです。いいじゃないですか、Demos、Praxis どちらも小さく印字しても読みやすくて、見出しなどで大きく使うと角の丸みのおかげでフレンドリーな感じがしますよ。