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DIN 5008
最近、アパートの地下ガレージの件で大家さんとメールでやりとりすることが多かったので。いまさら?と言われそうだけれど、手紙の書き方もちゃんと勉強しなきゃ、と思って本を購入しました。

公務員として市役所で働いている長男にそれを話したら、「ああ、DIN 5008?」と言われた。聞いてみると、役所などではあたりまえに書式を統一しているから、手紙の書き方といえば即「DIN 5008」らしい。届いた本には、ちゃんと表紙に「新しい DIN 5008 に準拠」と書いてある。
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DIN は工業製品の規格だけなのかと勝手に思っていましたが、ドイツの規格協会(Deutsches Institut für Normung e.V.)の略称だから別に工業製品だけではないわけだ。

手紙の書き方の手引きを買ったのは、文章の丁寧な書き方を参考にしたかったからなのですが、文章よりもまずスペースの使い方やハイフンとダーシの使い分けなどが細かく書かれていて、そっちの方に感心して読み入ってしまいました。

スペースなら、たとえば「30 cm」のように、数字と cm とのあいだにちゃんと一つスペースを入れる、と例が示してある。しかも、例にはスペースが入っていることがわかるように青の中黒で示されているのが親切。

ハイフンとダーシの使い分けでは、「◯◯から◯◯まで」の部分にはダーシを使うとしてあって、ダーシの前後にはスペースを入れるように中黒で示されている。英語圏の『The Chicago Manual of Style』では前後にスペースなしですから、世界共通ではないわけです。)
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その他にも、引用符のところでは、他人の話し言葉を引用する例のほかに、皮肉として表現をしたい場合にも使う、と注意がある。これもまた親切です。例文では「“礼儀正しい”言葉をありがとうございます」とあった。これは、本当はその言葉が礼儀正しくなかったことを皮肉るニュアンスを込めているのです。

日本のニュースを読んでいると、カギカッコや引用符でくくられている単語があまりにも多いと感じます。自動車の記事で『名車』とあったり、別のニュースに「“幸せ”を届ける」と書かれたりすると、ときどき戸惑うことがあります。

# by type_director | 2021-07-25 08:04 | Comments(0)
Kronberg の文字
2週間ぶりにからりと晴れた今日、近くの町 Kronberg をぐるりと回ってきました。
町の中心部の噴水の台座に、この町の自警団が14世紀終わりから続いていることが記されています。
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坂の多い町で、坂を下る途中に見えたのは Gasthof zum Feldberg という宿屋です。ブラックレターを軽く流れるようにした字が独特です。
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# by type_director | 2021-07-18 17:23 | Comments(0)
「安心・安全」とフォントの安定感

きょうの Frankfurter Allgemeine 新聞ウェブ版に、「東京オリンピック無観客で開催」という見出しで記事が載りました。

動画も添えてあり、その画面が「TOKYO 2020」の文字の入ったこんな風景でした。

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たぶん、DIN 1451 Mittelschift かそれに近い何かを使って左右方向を思いっきり縮小したのでしょうか。T を見ると、横線はかなり太いのに、縦画が極端に細いので支えきれなさそうな気がします。

左右を縮小しただけのものは、私と田代眞理さんとの共著『英文サインのデザイン』102ページでも、間に合わせでつくった急場しのぎの印象を与える」と書いてます。私には、この新聞の写真がまさにその印象を切り取っているように見えました。

「安心」とか「安全」とかの演出をしたい場合は、狭い幅でも視覚的に安定するように調整を加えてつくったコンデンス体を使えば良いのにと思います。ここではコンデンス体の例に DIN Next Condensed を使ってみました。

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Frankfurter Allgemeine 新聞の動画の最後では、日の暮れた東京湾に浮かんだ五輪マークが小刻みに揺れます。象徴的な終わり方です。


# by type_director | 2021-07-09 11:58 | 公共サイン・標識・観光案内 | Comments(2)
ワクチン接種証明の書体
コロナウイルス予防のワクチン一回目を接種してきました。

証明書の書体は Helvetica でした。やっぱり安定感、オフィシャル感ですね。ドイツ語、英語、フランス語の三カ国語で表記されています。
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うちの子供たちは小さい時からドイツにいて肝炎などの予防接種をしているので10年以上前から証明書を持っていますが、私と妻はドイツでのワクチン接種が初めてなので、1ユーロ払ってこの接種証明書をつくりました。
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私たちのは子供たちのと比べて色もフォーマットもそれと変わっていませんが、このコロナのワクチンのページが付け加えられています。

# by type_director | 2021-07-05 07:49 | Comments(0)
Friedberg の街で見かけた文字(2)おもしろい数字がたくさん

Friedberg の街には、12世紀にできた城があります。敷地は広く、城壁の中には普通に民家があったり、学校があったり街の税務署があったりします。

城壁の中にある塔は、14世紀のものらしい。

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下の写真は城門(左)とその近くにある見張り所。その見張り序の柱に取り付けられた数字の2の傾き方がいいです。2は左に傾くと落ち着く気がします。

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城の別の場所に行ってみます。この右側には二重の城壁があって、その下は濠になっていますが、いまは水は張られていません。

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この建物には、建造年らしいものが取り付けられていました。「16XX」とあって、後半は木に隠れてよく見えなかった。

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たぶん1600年代に最初にできたのだろうと思います。「6」の内側の「1999」はこの建物が修復された年でしょうか。

そして、城を出て街のなかの細い道に入ります。

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壁に、近くの修道院から移された数百年前の石が埋め込まれていました。数字が面白い。

下の写真、右上にある数字は1475。説明が左下にありますが、それがないと読めないと思う。

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この下のは1536。数字の間に菱形の飾りが入っています。

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そしてこの通りの建物の木組みの柱にも。

17、そして32です。

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# by type_director | 2021-06-12 16:03 | 公共サイン・標識・観光案内 | Comments(0)