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TDC DAY プレゼンテーションと審査員からの解説

東京タイプディレクターズクラブ(TDC) の年鑑に掲載する優秀作品のうち、受賞者によるプレゼンテーションと審査員からの解説の会、TDC DAY が本日4月4日に行われました。

そのプレゼンテーションと解説が Youtube に上がっています。 こちらのリンク からどうぞ。

バリエーションに富んだプレゼンテーション、見ているだけで楽しいです。私も、プログラムの最後の作品について解説の動画をドイツの自宅からお送りしました。

以下、TDC DAY 全体のプログラムです。この時間から多少ずれているものもあります。全部で約4時間です。

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13:30 浅葉克己

13:32 Michael Amzalag + Mathias Augustyniak, M/M(Paris+ Grace Johnston(プレゼンテーション)

菅付雅信(メッセージ)

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14:00 Sven Lindhorst-Emme(プレゼンテーション)

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14:10 立花文穂(プレゼンテーション)

葛西 薫(メッセージ)

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14:35 髙田 唯(プレゼンテーション)

渡部千春(メッセージ)

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Break time

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15:05 Li Xibin + Liu Yutong(プレゼンテーション)

髙田 唯(メッセージ)

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15:20 Karen ann Donnachie + Andy Simionato(プレゼンテーション)

長谷川踏太(メッセージ)

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15:40 Oliver Knight + Rory McGrath, OK-RM(プレゼンテーション)

長谷川踏太(メッセージ)

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15:55 Panos Vassiliou + Manos Daskalakis(プレゼンテーション)

西 まどか(メッセージ)

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Break time

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16:30 Mei Shuzhi + Lian Jie + Li Xibin(プレゼンテーション)

菊地敦己(メッセージ)

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16:35 Jonathan Ellery + Lawrence Weiner (コメント)

服部一成(メッセージ)

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16:45 Underware(プレゼンテーション)

宮後優子(メッセージ)

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17:00 Pierre Pané-Farré(プレゼンテーション)

小林 章(メッセージ)

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タイプデザイン賞を受賞して私が解説した Affichen-Schriften へのリンクは こちら


# by type_director | 2020-04-04 11:18 | お知らせ | Comments(0)
ドイツ語ならではの単語
ドイツでも、新型コロナウイルスの影響が深刻です。会社からの通達があって、私も今日から在宅勤務です。

3月に入って、感染が確認された数が1週間で倍になるような状況が続いていて、買い物に出かけるときも人混みを避けるようにしています。先週はスーパーマーケットに行っても棚にほとんど何もないような状況がニュースや新聞で報じられていました。

週末でも、部屋にいて片付け物をしたり本を読んだりということが多くなります。これは、ちょっと前から興味を持ちはじめた、鍛冶についての本。
ドイツ語ならではの単語_e0175918_01135542.jpeg

1989年の本のリプリント版です。本文の書体が Bodoni で、やや小さめのサイズで組まれていてちょっと読みにくい。

我慢して読んでいると、みょうに背の高い字が多い単語が現れました。
ドイツ語ならではの単語_e0175918_01083523.jpg

熱した鉄をハンマーで叩いたときの材料の流れる方向を示した図です。「Werkstofffluß」つまり「材料(熱した鉄)の流れ」という意味で、「Werkstoff」と「Fluß」の2つの単語の組み合わせ。イタリック体だから f も ß (エスツェット)も下に伸びるので背の高い文字の連続になっているのです。

その後1997年の正書法の改定で、「Fluß」は今は「Fluss」と綴るので、同じ単語でも、今ならこういう見え方にはなりません。








# by type_director | 2020-03-11 17:54 | Comments(0)
ö はドイツ語だけじゃない

ちょっと調べたいことがあって、W. A. Dwiggins の本『Layout in Advertising』をぱらぱらめくっていました。1928年の本です。

ö はドイツ語だけじゃない_e0175918_03092179.jpg

そうしたら、本文中に、「coördinating」という単語が出てきて、ハッとしました。

イギリスでタイポグラフィの勉強をしていたときに、ある本に書いてあったのを覚えていたのですが、そこでは母音が二つ繋がる時に「co-operation」または「coöperation」とする例が載っていたのです。「coop」部分を「コウ・オプ」と発音してもらうようにはっきりさせるための表記で、これをしないと「クープ」と読まれる恐れがあるということか、と納得しました。この写真の場合は、「コウ・オーディネイティング」になるわけです。

ö はドイツ語だけじゃない_e0175918_02055155.jpeg

現在は「coordinating」「cooperation」が一般的で、「ö」を使った表記は1800年代も今もごく稀です。Google Books の Ngram Viewer では、Google Books のアーカイブの中で出現する単語の使用頻度の年毎の推移を見ることができるので、それで調べました。

「coöperation, co-operation, cooperation」などとコンマで区切って入力すればいくつかの単語を同時に見られるところが便利。

「naive, naïve」を調べてみたら、2000年代に入って少し「naïve」が上がってきたこともわかりました。



# by type_director | 2020-02-27 17:04 | Comments(1)
多言語対応

1月から2月中旬まで日本に出張していました。

日本ではあちこちでホテルの建設が進んでいるようで、こないだの出張では昨年できたばかりの新しいホテルに宿泊しました。

部屋の空調と照明のコントロールを、部屋の真ん中にあるタブレットから行うようになっていて、そのシステムをよく見てみたら、日本語と英語以外にも数カ国語の言語で表示できるようになっていました。いろんな国から旅行者が訪れることを想定しての設備なのでしょう。

私が部屋に入ったときは、日本語に設定されていました。照明を全て点灯させたい時には

日本語:ALL ON

…って日本語じゃないじゃん、と思ったけど、ドイツ語に切り替えてみると、ドイツ語がもっとおかしい。照明を全て点灯させるボタンは大文字で

ドイツ語:ALLES ANGEZÜNDET

となっていました。この言葉だけ直訳すると「すべて火がつけられた(状態)」のような意味にもとれます。動詞 anzünden はおもに火薬や火種に火をつけるときに使う言葉だし、バーベキュー用の火起こしのための着火材料は Anzünder です。

そのタブレット画面の写真を撮って、なにもコメントを添えない状態でドイツにいる子供たちに SNS で送ったら、すぐに「すげー」「着火しちゃってんじゃん」と返ってきました。ドイツ語を話す人が驚くことは間違いないです。

(2月27日追記:たまたま今日のニュースを見ていて出くわしたのがこの記事。使用されなくなった駅舎に若者が放火した疑いというニュース、見出しの5つ目の単語が「angezündet」です

気づいた人が気づいた時に伝えることで改善のきっかけになる、と思います。ホテルのフロントのかたに口頭で伝えることは難しいし、そもそもホテルの設備の不備とかでもないので、アンケート用紙に書いてお渡ししました。ホテルの居心地はとてもよく、とても満足でまた利用したいと思います、とも書き添えました。本当にそのシステムの多言語対応だけが残念です。

これが昭和の時代の設備なら、多言語対応など考えられていないのはしょうがないかもしれません。でも、最新の設備や機器のなかでもこんな状態なのです。

こんな記事 がありました。私が見た照明システムのとはまた違った次元の話だとは思いますが、「それ、伝わるかどうか確認したのですか?」という部分では同じです。私と実務翻訳家の田代さんとの共著『英文サインのデザイン』で書いたのは、そういうことです。

こちら で本の一部の試し読みができます。








# by type_director | 2020-02-26 06:11 | Comments(0)
鉄の芸術
昨年、ヨーロッパの鍛冶職人の仕事ってすごいということに気付いてから、門扉や窓枠、鉄製のバルコニーなどにも注意が行くようになりました。
これは Worms(ヴォルムス)で。
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夕暮れの Eltville で、邸宅のバルコニー。
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古本でその手の本を買って、そこで紹介されている門扉の写真を撮りに行くこともありますが、このBorbeck 城ではいま改修工事が行われていて、門扉はすでに取り外されたあとでした。
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どこかに保存されていて、改修が終わった後に元通りにしてほしいと祈る。






# by type_director | 2020-01-12 02:00 | Comments(0)