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金属活字の購入
ある企画のために、ドイツでまだ活字を鋳込んでいるところに行って活字を購入してきました。
これだけの鋳造機が現役で動いているのは頼もしいです。日本語のかなの活字もあって、職人さんにきいたら「注文があったので鋳込んだ」ということです。ドイツでも需要があるのか。
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鋳造所は建物の4階にあるんですが、途中の階段の踊り場に活版印刷関連の技能試験の合格証つまりディプロマが展示されていて、それを眺めるのも楽しいです。この1枚目の左上の単語、「Gautschbrief(ガウチブリーフ)」というのは活版組版工のマイスター認定試験合格証のこと。
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「ガウチェン」はそれを終了した人が受ける一種のお祝いの儀式みたいなもの。大型のたらいの水の中に投げ込まれます。こんなふうに。
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ちなみに、どちらの合格証も金属活字の部分は Wilhelm Klingspor Gotisch で組まれていて、2枚目の名前の部分などは手書きです。







# by type_director | 2018-09-08 16:20 | 金属活字 | Comments(0)
TypeTalks分科会「欧文組版のABC」第9期 基礎から応用まで
欧文組版の第一人者、嘉瑞工房の高岡昌生さんが開く人気の講座の受講者募集のお知らせです。

紹介の言葉に「自信を持って欧文を扱える考え方を学びます」とあります。これが本から得た「知識」ならしばらく経つと忘れてしまいますが、「考え方」は応用がきくし、ちょっとやそっとでは忘れないのです。

文字の扱い方に自身が持てるようになりたい方、ぜひ。詳細は こちら

# by type_director | 2018-08-21 22:20 | お知らせ | Comments(0)
ドイツで試行錯誤中の、性の区別ない表記方法

英語でたとえば「teacher」は性別問わずどっちも使えるけど、ドイツ語の職業の名前ではたいてい「男なのか、女なのか」で変わる。たとえば、Lehrer (レーラー、男性の教師)、Lehrerin (レーラーリン、女性の教師)。「-in」がつくと女性です。英語でもたまに出てくる「-ess」みたいな感じか。

新聞などで従業員募集の広告を見ると、 たいていは男性形と女性形が並列されます。たとえば「社長」は「Geschäftsführer/in」というふうに書かれて、それは「Geschäftsführer(男性の社長) または Geschäftsführerin(女性の社長)」つまり性別問わずそのポストに就く人材を募集しているという意味です。

複数形の場合、それに -en が加わります。複数いて自然な「同僚」という単語にしましょう。たとえば Kollegin(女性の同僚)が複数になると Kolleginnen (女性の同僚たち)、Kollege (男性の同僚)が複数になると Kollegen(男性の同僚たち)になる。

最近の動きで、それを一つにまとめて表記しようという動きがあります。たとえば、この新聞記事のようにアステリスクを使う方法。

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この場合は「Autoren または Autorinnen」つまり「性を問わず作家たち」です。意外なアステリスクの用法があるもんだ。

性を問わず同僚たち」を表現するときに「Kolleg*innen」とする方法は「Gendersternchen」(ジェンダーのアステリスク)と呼ばれています。

ほかにも、「KollegInnen」と大文字のアイを途中に挟む方法、「Kolleg_innen」と書く方法などがあって、試行錯誤中です。ウェブで検索したら、いろいろ出てきてちょっとした混乱状態です。

書いた人が違うのか、一つの記事なのに項目によって大文字のアイを途中に挟む方法とアステリスクの方法とが混ざって使われていたり、ある学校のホームページで「性を問わず学生の皆さん」を表記したいのに 「SchülerInnen und Schüler」つまり「性を問わず学生と男子学生の皆さん」というふうになったりしてます。

新聞『Die Zeit』紙で組んだ特集では作家たちに意見をきいていますが、「Kolleg*innen」、「KollegInnen」、「Kolleg_innen」いずれの表記方法も評判が良くない。見た目的にダメすぎる、役所で使うような事務的な文章ならともかく著作物には使えないという意見が多いようです。








# by type_director | 2018-08-13 02:48 | Comments(0)
通りのリノベーション後も残る文字
私の住んでいる町の中心部の通りが、最近リノベーションされてきれいになりました。前から残っていた古い建物とか、その壁に残っていた文字とかがどうなっているのか、おそるおそる行ってみました。
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結果は、ほぼそのまま残っていて良かった! この手前の建物の少し傾いた木製のドアも、そのまま残っています。
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壁の文字も。
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この数字も良い。
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これは「大工のマイスター」と書いてある。上の絵は鉋か。
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パン屋さん。いまはパン屋さんは跡形もないけど、文字が残っています。
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1912年にリノベーションされたときに書いたと思われる文字です。1が面白い。
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# by type_director | 2018-08-06 05:46 | Comments(0)
VAG Rounded のアップデート版 Next 登場
ちょっと宣伝です。隠れたベストセラー、VAG Rounded(ブイ・エー・ジー・ラウンデッド)のアップデート版、VAG Rounded Next が出ました。

「隠れた」と書きましたが、じつはスーパーマーケットに行ったときによく見かけるフォントです。欧文書体では、昔は丸ゴシック体というのがそんなに流行っていなかったのですが、その時代からあったわけで、長い間かけて地味にけっこう深いところまで浸透しています。

スーパーマーケットに行ったら、すぐに VAG Rounded 使用例が見つかりました。ドイツでずっと前からあるヨーグルトのロゴ。
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そして、グミの Haribo。商品名にも会社名にも使っています。
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Haribo の定番のタグライン「Haribo は子供も大人も喜ばす」も VAG Rounded で組まれていて、上の写真の小さい白ヌキの「ERWACHSENE EBENSO」は、そのタグライン後半です。
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そして Haribo のパッケージで特徴的なのが、大きい文字には「ツヤ感」を入れること。
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Next ファミリーでは、これに似たツヤ感の入ったバリエーション「Shine」が新しく加わりました。あと、グミにはちょっと向かないかもしれませんがクッキー系で役立ちそうな「Rust」というバリエーションもあります。



# by type_director | 2018-08-01 13:54 | お知らせ | Comments(0)