MUSIC [THEME REVIEW]

Mum/ザ・ピール・セッション

壮大なアイスランドの美しさのような……
Mum/ザ・ピール・セッション【NEW RELEASE】


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2006.12.09
¥1,295(税込)
Fat Cat/Hostess
CDFAT057J


エレクトロなビートに、メロディカ、グロッケンシュピール、アコーディオン、キーボード、トランペット、バイオリン、のこぎり、オルガン、チャイニーズハープなどにより、実験的サウンドを奏でるアイスランド出身のムーム。同郷であることもあり、ビョークとも交流が深いという彼らだが、大変頷ける。しかしこんな音楽を聴かせられると、アイスランドという国の音楽環境が、ものすごく羨ましくなる。クリスティンのどこまでもどこまでも甘い吐息のような歌声、無機質な金属リズム、何音が鳴っているのか、時折理解できなるほど多彩な音の数々。それは、国土の10%も氷河に覆われており、オーロラも観測できながら、比較的暖かく温泉地でも有名な、あの国独自の文化からきているように思う。妖精も北欧から生まれたし、空気はどこまでも澄み白く輝いているようで、冬に対する悲壮感を感じさせない(本当はあるんだろうけど)。今作は、そんな彼らの2002年10月3日にBBC RADIOの伝説的番組「Peel Session」で録音されたライブ盤。もうとてつもなく壮大過ぎて、うっかり淡い幻想に、引きずりこまれてしまいそう。ウィスパー・ヴォイス+多音色好きのみなさま、このサウンドに浸ってみてください。ハマります。

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# by switch-theme | 2007-02-05 12:43 | NEW RELEASE

安藤裕子/shabon songs

モテる女のさりげない強さ
安藤裕子/shabon songs【J-POP】


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2007.2.14
¥2,800(税込)
カッティング・エッジ
CTCR-14515


ここのところ音楽好きの野郎共の中で大変人気の高い女性アーティスト、安藤裕子。そもそも女優やモデルとして活躍していた彼女が、シンガーソング・ライターとしてCDデビューしたのは2003年。それから、コンスタントにリリースを重ね、今作は3rd目のアルバムとなる。女性に人気が高かったため、ファッション誌のモデルとなっていたわけだか“アーティストになる=個性を全面に打ち出す”といった楽曲や言葉を発信し始めてからは、男性陣から注目が高まった。あまり幸福……とはいえない無表情な顔立ち、切なく甘ったるい歌声、そして清潔感あふれるサウンド。彼女のイメージは、そんな感じだろうが、いったい男性からのコアな人気の秘密は何だろう?男性が求める“匂い立つような女らしさ”が、あるんだろうか?勝手な推測だが、それは危うさであり、ほっておけない感だと思った。男の自尊心をくすぐる“俺が支えなきゃ”的な。しかし概してそういう女は“うっとうしい”部類にも入れられがちだが、彼女は肯定的受け止められた。そこには、実は男にはない、いざって時の“女の度胸”が潜まれているからではないか。結局、甘えたい男の人が、彼女の強さに魅了されているだと思う。モテる女のさりげなさを学んだ気がする。

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# by switch-theme | 2007-02-05 12:41 | J-POP

The Feminine Complex /リヴィン・ラヴ

元祖女子高生ギャルバンはセクシー路線?
The Feminine Complex /リヴィン・ラヴ【POP/ROCK】


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2004.11.3
¥2,625(税込)
ヴィヴィド
VSCD-2655


フェミニンの定義ってなんでしょう?その言葉には、目下、女というより女の子って意味合いがある気がする。さらには、女の集団をかわいいと思う人、怖いって思う人もいる。モー娘。なんて女子の集団のカワイさを売りにしている典型ですが。さて、そんな女子の集団でも、ひとつ楽器を弾き倒すことで、ちょっとイメージが変わる。ただ群れているだけではなく、アグレッシブに活動している感が強くなるから。そんなギャル・バンの元祖ともいえる、1969年にたった1年だけ活動したアメリカ、ナッシュヴィルの元祖女子高生バンド、THE FEMININE COMPLEXをご紹介。バンド名にフェミニンって言葉があるが、その音は“えっ、ジョ女子高生??”というカントリーとソウルを併せ持ったセクシー・グルーヴィン。正直、小娘に負けた……(涙)。これは、フェミニンではなく、セクシーではないのか?それともやはりフェミニンの言葉の意味を日本人は誤解しているのか?セクシーはフェミニンに含まれるのか?などなど、またまた頭を悩ませましたが、たいそう“女”を感じさせるアルバムであることは確かです。

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# by switch-theme | 2007-02-05 12:40 | POP/ROCK

Mary J. Blige/リフレクションズ~ア・レトロスペクティヴ

自分の個性でひた走ったプライドを学ぶ

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2006.12.13
¥2,200(税込)
ゲフィン
UICF-1083


女性の活躍が非常に困難だと言われていたブラック・ミュージック・シーン。特に彼女がデビューした1990年代初期は、派手なステップを売りに、カラフルな衣装を身に纏ったダンサブルで激しいビートを奏でる男性ヴォーカル&ダンス・グループ・ムーヴメントが絶頂期、現在シーンのトップをひた走るメアリーJ.でさえその栄光勝ち取るには想像を絶する努力が必要だったはずだ。同類の中にはマッチョな男性に対抗すべくサグ・ライフを売り物にシーンに挑んだ者もいた。また一方ではセックス・アピールを武器に男性に媚びた戦法で、セールスを獲得する者もいた。しかし、彼女は決して自分の個性を捨てることなく自らの行く道をひた走った。もちろんマーケット・ニーズに沿うように、コマーシャルなパフォーマンスもなくはなかった。が、彼女は彼女であるというプライドだけは捨て去らなかった。そして自らが女性であることも捨てることはなかった。ただ一途に高々と彼女は女性であることを誇示し続けた。だからこそ今この時、グラミー賞最多8部門ノミネートという栄光を手にしたのではなかろうか?キャリア初となる本ベスト・アルバムでは、そんなメアリーJ.ブライジというヴォーカリスト、そして女性の全貌を如実に表現した1枚である。らしくあることを誇る女性の生き方の手本がここには、ある。

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# by switch-theme | 2007-02-05 12:38 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Mariana Baltar/ウマ・ダマ・タンベン・ケル・シ・ヂヴェルチール

春の訪れが待ち遠しくなる今注目のボッサ
Mariana Baltar/ウマ・ダマ・タンベン・ケル・シ・ヂヴェルチール【WORLD】


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2007.1.22
¥2,625(税込)
Rip Curl Recordings
RCIP-0103


男性より圧倒的に女が存在感を放つ、女性的なサウンドの代表、ボサノヴァ。ソフィスケイトされたアコースティック・ギターの音は、つぶやくようなポルトガル語と慰めてくてるような優しい女性の声が良く合う。さらに、南米の女性はなんて、美しい人が多いのでしょうか?きれいなお姉さんが、優しく(時に激しく)愛を囁く……。女性でも微笑んでしまいます。さて、そんな両方を兼ね添えた今ブラジルで大注目のアーティストが彼女、のマリアーナ・バルタール。日本でリリースされたばかりのこのデビュー・アルバムは、サンバの大名曲から、ジョアン・ボスコの「Bala com bala」、ジョルジ・ベンジョールの「Zumbi」まで幅広くカヴァーしたもの。さらに、参加ミュージシャンが、本国や、その筋がお好きな人なら必ず一度は耳にしているだろう、本格派ミュージシャンで固められています。そんな中、圧倒的な存在感を見せ付ける、柔らかでコケティッシュなヴォーカル。これから、春が待ち遠しくなるような、温かみのある1枚です。

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# by switch-theme | 2007-02-05 12:36 | JAZZ/WORLD

Various Artists/ミューズ~Classy Style

美しく波動で心も身体も清らかに
Various Artists/ミューズ~Classy Style【CLASSICAL】


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2006.6.21
¥2,500(税込)
ユニバーサル
UCCS-3017


オペラの世界には、ソプラノ、メゾ・ソプラノ、アルトといって、歌う音域によって、パートが分かれますが、基本的に合唱の場合は主旋律を、オペラにおいては主役を、基本的にソプラノが歌います。ソプラノは花形であり、そしてそのほかのパートはちょっと悲しい想いをして、主役の女性を見つめるのです。そんな羨望の的であるソプラノを中心としてオペラ・ポップまで、清らかな女性ヴォーカリストの歌声を収録したコンピレーション・アルバムが今作です。昨年大ブームを生み出した通常はテノールで歌われる『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」をUKクラシック界屈指の歌姫、キャサリン・ジェンキンスのヴェルヴェットのような歌声で歌い、サラ・ブライトマンの天に届くような「ドレッタの夢」(プッチーニ『つばめ』から)が、疲れをスッと吹き飛ばしてくれ、ニュージーランド出身のヘイリーが「ベネディクトゥス」で、我々に許しを与えてくれるかのような歌声を聴かせてくれます。女性にしか生み出せない、美しき波動があふれたおとくな1枚です。

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# by switch-theme | 2007-02-05 12:35 | CLASSIC




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