MUSIC [THEME REVIEW]

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yumi/天使の宝石箱

軽やかに楽しくなりそうな青空に浮かぶ真っ白な雲
yumi/天使の宝石箱 【NEW RELEASE】


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2006.11.22
¥3,045(税込)
ソニー・クラシカル
SICC-10038


今年1月にミニ・アルバム『メルヘンな風』で、クラシック界に現れたフルート奏者のyumi。写真集も発売されるほどのルックスを持つ彼女ですが、生み出す音楽は、世界的なフルーティスト、ジェームズ・ゴールウェイに“極めて豊かな音楽性と驚くべきテクニック”と大絶賛されたほど。感性の赴くまま高度なテクニックを使い、表現しています。そんな彼女の1stフル・アルバムが今作です。元々、学校のブラスバンド部などでも演奏されるこの楽器の位置は、女子の憧れ的な存在の楽器で、管楽器の中では、どこか軽やかで女性的な音を奏でると言えるでしょう。その最たる利点が、今作で思うがままに表現されています。収録曲も「オーヴァー・ザ・レインボウ」「アメイジング・グレイス」「G線上のアリア」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」といった有名曲14曲。ゴージャスなフルオーケストラをバックに奏でられる彼女の可憐なフルートは、青空に浮かぶ真っ白な雲を思わせます。これからの季節が、軽やかに楽しくなりそうな音楽です。

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by switch-theme | 2006-11-27 11:46 | NEW RELEASE

Ken Ishii/SUNRISER

SUNRISERな明るい音を敷き詰める
Ken Ishii/SUNRISER 【J-POP】


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2006.11.1
¥2,625(税込)
ミュージックマイン
IDCK-1002


なんと4年ぶりという新作! リミックス・アルバムなどのリリースはありましたが、オリジナルは本当に久しぶりですね。今作は、原点回帰とでも申しましょうか、ケンイシイのオリジナルともいえるデトロイト・スタイルに立ち返り、でも決してクラシカルではないサウンドを作り上げました。彼のように、リリースはないものの世界狭しとDJ活動を繰り広げているような人が、安易なノスタルジーに浸るワケはないんですどね。札幌をベースに活動する日本人テクノ・ユニット、7th Gateとのコラボによって生まれたタイトル・トラック「Sunrise」で幕を開け、海外でのDJ活動野中で培われたコネクションからデトロイト・テクノのフォロワー的アーティスト、UKのFunk D'Void やベルギーのFabrice Lig、アメリカのBryan Zentzなどとのコラボレーション楽曲も収録。うーん、でもやっぱり安心と言うか、どこか懐かしさを感じさせるサウンドです。そこが、日本代表の看板を背負い続けている男の余裕なんでしょうか? それにしても、SUNRISERというタイトル通りの明るい音が敷き詰められていますが、ジャケ写はなぜ蛸なんでしょう?それだけが、気にかかります。

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by switch-theme | 2006-11-27 11:44 | J-POP

Junior Senior/Hey Hey My My Yo Yo

抜けのハッピー・グルーヴはクセになる幸せ
Junior Senior/Hey Hey My My Yo Yo 【POP/ROCK】


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2005.8.24
¥2,300(税込)
マキシマム10
CTCM-65087


デンマークのご陽気な2人組み、ジュニア・シニア。2003年にデビュー作『ビートを止めないで』が、日本のマニアに大うけ!何といっても、ほかに例えようのない陽気さにウットリ。奏でる曲は、ベーシックなロックン・ロールだったり、アバを彷彿させるポップ・サウンドだったりするのだけど、彼らの音楽が何がすごいって、その音質。どこまでも軽やかに、そしてハッピーに、その1音1音がカスタマイズされているところ。彼らの初来日ライブを見て気が付いたのだが、ドラム、ベースのリズム隊の音が、なんとも言えないライトな音に変換されていたのだった!真剣に思い切り叩いてんだけど、音はスチャポコ感!ああ、楽しい。さて、そんな彼らがリリースした2ndアルバムがコチラ。なんと、カーディガンズ、ボニーピンクらを手がける北欧ポップの重鎮トーレ・ヨハンソンが参加したというから驚き。そのためかどうかは知らないけど、1stよりさらに上質なポップス感とストレートなキラメキが生まれています。それでも彼らの底抜けの明るさは、相変わらず。どこか懐かしくもある、このハッピー・グルーヴは、ともかくクセになる幸せです。

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by switch-theme | 2006-11-27 11:42 | POP/ROCK

Hird/Moving On

そっと寄り添う感じの距離感で奏でられる音楽
Hird/Moving On【CLUB】


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2004.9.4
¥2,400(税込)
ヴィレッジアゲインアソシエイション
VIA-0024


スウェーデンのヨーテボリ在住のクリストファー・ベルグのソロ・プロジェクト、ヒルド。今作は音楽活動を17歳ごろから始めたという彼が、21歳の2004年にリリースしたデビュー・アルバムだ。全体的にソウル、ボサノヴァ、ジャズをベースにエレクトロ・アレンジに変えたといったニュアンスが強いのだが、ここまでポップで繊細に融合させたサウンドも珍しい。アーネストのスモーキーなソウル・ヴォーカルが印象的な「Getting Closer」や、もっとも多くのヴォーカルを務める昔からの音楽仲間、ユキミ・ナガノの声と絡む叙情的なエレピが感動的な名曲「I Love You My Friends」など、若いながらも音の抜き差し加減が絶妙。このくらいの年齢で1stアルバムなんて作ると、嬉しがってかやたら音数を詰め込み過ぎて、圧迫感を感じさせる作品が多いのだけど、このアルバムはそっと寄り添う感じの距離感で音楽が奏でられている。それがこの上なく心地よい。話さなくても一緒にいられるだけで、安心……みたいな特別な友達のよう。なによりも全体に流れるエレピの音に中毒性を感じさせる。素直に聴き入ってしまえば、ほかではない特別な時間を感じることができる1枚。

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by switch-theme | 2006-11-27 11:39 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Various Artists/フレスカ・ハワイ

ハワイへの愛を感じずにはいられない涼風を受ける
Various Artists/フレスカ・ハワイ 【WORLD】


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2006.7.12
¥2,500(税込)
キャピトル
TOCP-70016


日本人の一番のリゾート地といえば、やはりハワイ。一度その地に足を踏み入れば、みんなトリコになる夢の島……花の香りと照りつける太陽、そしてどこまでも青い海。そんな土地の香りたっぷりのサウンドを30曲も収録したコンピレーションが今作です。民族音楽としてのハワイアン・ミュージックは、観光地としてハワイが世界中の注目を浴び始めたころから、徐々に変化していきました。ジャズやボサノヴァなどの影響を受け、より広く馴染みやすいサウンドへ。今作は、ハワイ人アーティストのほか、そんなハワイへ憧れを持った本土のアメリカ人などの音源も収録しています。だから、ハワイアンというひとジャンルでは網羅できないサウンドの広がりがあります。ただひとつ共通することは、本当にハワイを良さを理解し、守りたい心のそこから思っていること。そう、この作品にはハワイへの愛を感じずにはいられません。美しさ優しさなどのパワーを自然に受け止めることができるのです。あなたもこのアルバムを聴いて、そんなポジテジブ・パワーを含んだ“愛”をのんびりと、タイトルどおりのフレスカ=涼風にのせて受けてみましょう。誰かの幸せのおすそ分けをもらったような幸せ気分に浸れますよ。

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by switch-theme | 2006-11-27 11:38 | JAZZ/WORLD

ヒラリー・ハーン/バッハ:ヴァイオリン協奏曲

旋律の美しさに酔いしれる清々しく潔い真の演奏
ヒラリー・ハーン/バッハ:ヴァイオリン協奏曲 【CLASSICAL】


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2003.9.26
¥2,548(税込)
グラモフォン
UCCG-1161


何度も書いていますが、バッハである。厳しい規律のような音楽の指針を作り上げた人であり、そのサウンドは正しく演奏すればするほど、官能的な美しさが生まれていると個人的に感じている作曲家である。さて今作、そんなバッハを“私にとって特別なもので、ちゃんとした演奏を続けていくための試金石のような存在です”と語るボルティモア出身のヒラリー・ハーンによるバイオリン集だ。12歳でボルティモア交響楽団との共演でオーケストラ・デビューは飾ったという早熟な彼女の才能は、この作品の上で正確無比であり、譜面と真っ向勝負な演奏を繰り広げる。暑苦しい自己主張など一切なく、ただバッハの作り上げた音楽とひたすらストイック向き合い、ひとかけらの無駄もなく奏でている。なんといか“清々しい”とか“潔い”とかそんな形容詞が、似合いそうな演奏だ。これぞ真の演奏家……その心意気を学ばせてもらった。やっぱり、バッハはこう奏でたい。その旋律の美しさに酔いしれて欲しい。

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by switch-theme | 2006-11-27 11:36 | CLASSIC

のだめオーケストラ/「のだめオーケストラ」LIVE!

絵からあふれ出る夢のサウンドが、CDになった!
のだめオーケストラ/「のだめオーケストラ」LIVE! 【NEW RELEASE】


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2006.11.15
¥3,675(税込)
EPICレコード
ESCL-2882


今話題のドラマ「のだめカンタービレ」。原作は、1,300万部を超える二ノ宮知子さん原作の大ヒット漫画だ。これまでも、この漫画を題材に数々のクラシック・アルバムがリリースされてきたが、この度その決定盤といえる、ドラマに出演中の演奏家たちによる通称“のだめオーケストラ”のメンバーを中心になった、ストリー中に演奏された楽曲の数々を収録したアルバムが完成した。このドラマのためにオーディションで選らばれたプロの演奏家や音大生たちが、参加しているこのオーケストラに、番組の音楽を担当している服部隆之、そして世界で活躍するソリストも参加してのオリジナル楽団。そもそもこの漫画の魅力は、玄人もうならせる作者のクラシック知識の正確さからきていて(勿論フィクションも多い)、楽曲の絵での表現は指使いまで正確に書かれている。それは作者のこの漫画を描くときの1番のポイントに上げている“音楽に失礼のないように”という気持ちからであろう。そう、こんなに音楽を絵で正しく表現できた漫画家なんて、今まで多分いなかったと思う。読んでいるだけで、頭に浮かぶその美しい旋律に心を奪われてしまう。そのため自らが頭の中にイメージした以上の“音”は、現実にありえなくなってしまっていたほどだ。だが今作は違う。原作に基づいた、指揮、演奏、アレンジまで完璧に作り上げている。特に「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18より 第一楽章冒頭部」や「カルメン幻想曲」などなど、のだめじゃなくてもピアノの駆け寄り弾かずには、おられない衝動に駆られてしまいそうだ。これは日本にできた新しい才能達による新しいオーケストラ、そう本物のR☆Sオーケストラによる作品集だ。クラシック万歳!

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by switch-theme | 2006-11-17 19:15 | NEW RELEASE

YUKI/Wave

絶望なんてひとかけらも感じさせない素敵な大人の心のうち
YUKI/Wave<通常盤> 【J-POP】


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2006.9.6
¥3,059(税込)
EPICレコード
ESCL-2865


バンドのヴォーカリストとして頂点を極め、さらにバンド解散後のソロ活動でも頂点に立ち、結婚もして(さらに旦那は、YO-KINGだし)、子供も生んで、本当に幸福になれる女っているんだなっていうのが、正直彼女のイメージだった。もちろん、素晴らしいアーティストであることは重々承知していたのだが、個人的に同調するような要素を感じたことがなかった。女として共感できない……という言い方が正しいのかな。ところが、このアルバムに収録されている、映画の主題歌にもなった「歓びの種」は、聴いた瞬間に涙が出た。仕事柄ここ10数年、年間に数百枚以上のCDを聴いていたけど、こんな風になるのは5年に1回くらいしかない。こんなに言葉がストレートに胸に響いてきたのが、久しぶりだった。この曲の作曲は、NATSUMENのキーボディストである蔦谷好位置。今作にも収録している最近のYUKIのシングル曲「ふがいないや」「メランコリニスタ」もすべて彼の作品だが、この曲の前も「JOY」「長い夢」「ドラマチック」などでYUKIとコンビを組んできた。そのころから、YUKIの独特の歌い方により多少揺さぶれていた日本語が、彼の作るメロディによって正確に伝えてきたなと感じていた。だから、その集大成的なこの曲で、ちゃんとYUKIという人が見えた気がしたんだ。今さらだけど、彼女が本当に素晴らしい心意気を持ち、不幸に負けない強い心を、人間の素晴らしさを伝えているアーティストだと気が付かされた。この作品には、絶望なんてひとかけらも感じさせない。最近、子供たちを中心に不幸なニュースばかり、TVやネットで流れる。そんな状況にいる人に、この作品を聴いて欲しいと思う。素敵な大人の女性の心のうちを。

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by switch-theme | 2006-11-17 19:14 | J-POP

ABC/アブソルートリー・ベスト・オブ ABC

長きに渡り愛され続けるダンス・ミュージック
ABC/アブソルートリー・ベスト・オブ ABC 【POP/ROCK】


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2002.6.21
¥1,835(税込)
マーキュリー
UICY-2548


1980年代の初め、ニューロマンティックなる音楽ジャンルが現れ、世界中を席捲したあの時代。アンダー・ワールドの2人だって元々そうだし……でも日本で一番有名なのは、デュラン・デュランですが。さて、彼らのブレイクもちょうどそのころ。1982年にリリースされ大ヒットを記録した「The Look Of Love」は、日本ではちょうどバブルのハシリを迎えようとしていた矢先で、ディスコで連日のようにヘビロされていた。彼らは男前というか、いい男って感じで売っていたバンドなだけあって、背伸びしたい感にあふれかえる日本でも、すんなり受け入れられてたようだ。 そのポップ・ダンス・チューンは、ディスコで流行ったくらいだから、踊れるのである。その後、またまた巷に流行ったエアロビ・ブームや創作ダンス(おっ!懐かしい)なんかでも、ダンス・サウンドとして良く使われし、この間もTV番組で、やはりそうやって使われてるのを耳にした。このジャンルの音楽は、跳ねるようなリズムと煌びやかシンセ音がもっと顕著な特徴。そこに何を重ねるかで、抜きん出ていくわけで、それがこのABCではマーティン・フライのシブーいリズミカルな低音ヴォイスだった。そこが、ただ軽いだけの遊びのダンス・ミュージックという位置づけではなく、色んなダンスに長く使われている理由だ。家などで何かと秋の蓄積を消化したい方は、コレをバック・ミュージックにエクササイズを楽しんでみては如何でしょうか。

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by switch-theme | 2006-11-17 19:12 | POP/ROCK

Adriana Evans/Nomadic

木枯らしにへこたれない自然な暖かさ
Adriana Evans/Nomadic 【R&B】


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2004.7.24
¥2,405(税込)
Next Thing Records
NRT1002


1997年に発表したデビュー作は、夫のDred Scottのヒップホップ・クラシック「Check the Vibe」にフィーチャリングされ登場したした彼女。その7年後の2004年にリリースした久々の2ndアルバムが本作。なぜ、そんなにリリース間隔が開いたのかは謎ですが、そんなことよりも1stでも感じさせた、オーガニックな歌声と生音風味で抜けの良いサウンドは、この作品でも心地良すぎます。ボサ・テイストのギター、爽やかなホーンなどをふんだんに使用したうえ、巧みなコーラスワークで、グイと引き込まれるこの感覚はなんだろう?柔らかい羽毛や真綿にくるまれている? うん、こんな抱き枕があったら、ずっと抱きしめていたい!って思う。こんなR&Bディーヴァが持つ激しさを含んだ情熱とは、一味もふた味も違う“しっとりとした温かさ”を感じさせる、声質をしたアーティストは、そうはいない。ヒーリング・ソングとか基本的に嫌いなんだけど、彼女の歌声はもっと違うレベルで、身体と心に良さそうな“自然の優しさ”を感じさせるのです。木枯らしにへこたれない暖かさをどうぞ。

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by switch-theme | 2006-11-17 19:11 | SOUL/HIP HOP/CLUB




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