MUSIC [THEME REVIEW]

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しかし、なぜか聴き終えていない感覚がうずまく。

GOMA/Soul of Rite 【NEW RELEASE】

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2006/05/17
¥2,625(税込)
JUNGLE MUSIC
JMCD-005



オーストラリア先住民族、アボリジニの民族楽器“ディジュリドゥ”。シロアリがユーカリの木の柔らかい中心部分を食い尽くし空洞になった筒で作られる、この世界最古の木管楽器を、ひとりの日本人が手にした。彼の名は<GOMA>。過去と現在を自由自在にクロスオーヴァーさせる彼のサウンドは、我々を、日本に居ながらにして世界の国々へのヴァーチャルな旅に誘う。彼の第一子(とっても可愛いお子さんです!)誕生前から誕生後にまたがって作られたのがこちらのアルバム。誕生前の祈りの世界、そして誕生後の希望に満ちあふれた音世界がミックスした内容で、人間の奥底に存在する部分の力強さを高らかに感じることができる素晴らしい一枚なのである。ディジュリドゥの音は生命の息吹と同化、さらには森羅万象を網羅してしまう域に達する。アルバム最後の曲「After all-Love&Peace」を聴き終えた時、しかし、なぜか聴き終えていない感覚がうずまく。終わりではない、始まりの合図である。

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by switch-theme | 2006-05-28 00:25 | NEW RELEASE

<LOHAS>ってなんですか?

ペペ・カリフォルニア/The Nice Nice 【J-INDIES】

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2002.8.25
¥2,415(税込)
farlove
SPCDF-004



前作『LLAMA』に収録されていた口笛ソング・クラシック”MELI-FALI”は、とてつもなくピースフルだけど、こちらの初フル・アルバムも負けてません!作品の中では時に穏やかな表情を見せつつも、アーティストとしてではないところでの彼らの実態は全然違ったり?なーんてことも思わせる3人組による素敵な音楽集。ここでいう<素敵>とはギターの上手さだったり、緻密なプログラミングだったり、、、とかでは全く無く、あくまでも雰囲気のこと。「上辺しか聴いてないのかよ」って突っ込まれそうですが、全体に流れる雰囲気って凄く重要でしょ?ブレイクビーツ~ハウスの曲だってこのアルバムの中では一貫した雰囲気の中にあるし。
ちなみに、マスタリング・エンジニアは、ピースフルな雰囲気のスタジオを持つM's diskの滝瀬さん。J-POPのメジャー・アーティストからクラブ系までを手がけるこの人は、抽象的なイメージを伝えても「イタコかよ!?」って思うくらいアーティストの意向を汲んでストライクなところを突いてきます。なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが、リリース前の最後の音の調整、ホント凄いんですよこの人。
話をペペに戻し、そろそろ新作聴きたいなー、と思ったら7月発売の予定なんですね。タイミング的に「<LOHAS>な~」とか形容されちゃうんだろうね、きっと。「そうですがなにか?」なんて本人たちは鼻で笑い飛ばしそうだけど。

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by switch-theme | 2006-05-28 00:20 | J-POP

縦横無尽に活躍するクラブ・シーンの寵児が静かでまろやかな夢見心地の音楽を創造。

A Cloud Mireya/シンギュラー<紙ジャケット仕様盤> 【POP/ROCK】

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2006.5.13
¥2,300(税込)
EASTERN DEVELOPMENTS MUSIC
EDMJ-0003



現代におけるピースフルな音楽といわれるとジャック・ジョンソンなどに代表されるオーガニックなサーフ・ミュージックなんかもそうかもしれないけど、クラブ・ピープルにも彼らなりの解釈におけるオーガニックでピースフルな音楽はある。ヒップ・ホップからエレクトロニカまでジャンルを大きくはみ出しているプロジェクト、プレフューズ73やサヴァス&サヴァラス、ピアノ・オーヴァーロードなどさまざまな名義でクラブ・シーンをかき回す21世紀のサウンド・クリエイター、スコット・ヘレンが見せたドリーミィーでピースフルな側面。オン!エア!ライブラリー!やデイライツ・フォー・ザ・バーズ等のバンド・メンバーであるクラウディア・デヘーザをヴォーカルにした2人ユニットであるア・クラウド・ミレヤはいままでのヘレンのユニットのなかでもとびきりソフトで夢見心地な音楽を創造。淡々と静かに鳴るオーガニックな感覚のエレクトロニカにデヘーザの凛とした清楚なヴォーカルがクールでスタイリッシュでありながらも心地よい空気感を生み出している。よく聴くとヘレンなりの遊び心が随所に感じられるのも面白い。

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by switch-theme | 2006-05-28 00:15 | POP/ROCK

その逆があるからこそ映えるのかも

Original Soundtrack/「MAESTRO(マエストロ)」オリジナル・サウンドトラック 【R&B/HIP HOP/CLUB】

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2005.7.20
¥2,625(税込)
キャニオン・インターナショナル
PCCY-01743


70年代中頃から約12年間ニューヨークに存在した<パラダイス・ガラージ>というナイト・クラブ。そこでのレジデントDJを務めたラリー・レヴァンは、今日のダンス・ミュージックのルーツとも言える潮流を創り出した男。
貴重な映像も交え、NYアンダーグラウンド・シーンの流れを追ったドキュメンタリーが<MAESTRO>というタイトルで上映されたのも記憶に新しいところですが、流れている時の映像も含め、<MAESTRO>の中で最も印象的だったアリームによる”Release Yourself (Dub)”、収録曲の中でも一番メッセージが伝わりやすく、映像と曲が絶妙にマッチしていたのは、<MAESTRO>を観た誰もが覚えているはず。
体験していないので、文字からの情報でしかないが、ドラッグやHIVにまつわる陰の部分も多かった(らしい)パラダイス・ガラージと、そこに集う人々。ただ、実際にラリー・レヴァンのDJを前にしてフロアにいたのなら、その瞬間だけでも間違いなくピースフルだったのではないでしょうか(”狂気の日”なんてのもあったらしいですが)。そして思うのが、彼が生きていて現在もDJをしていたなら、所謂<ガラージ>と呼ばれる音楽をかけていたのか?ということ。あのフランソワ・ケヴォーキアンでさえ00年代に入ってからテクノやダブへと大きくスタイルをシフトしているのだから。ま、それは愚問ってやつですね。。。

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by switch-theme | 2006-05-28 00:10 | SOUL/HIP HOP/CLUB

クールに癒される極上ラヴァーズ・ロック!

Sandra Cross/Country Life 【WORLD】

クールに癒される極上ラヴァーズ・ロック!_b0080062_13155085.jpg

1992.5.13
¥1,985(税込)
RAS Records
89661


どこまでも抜けるような青い空、エメラルド・グリーンの海、或いは熱帯植物の生い茂る森。素晴らしい自然の中でゆっくりと時を過ごす至福の休日・・・。そんな幸せな空想をしながら、目を閉じて聴きたいのはこんな音楽。ルーツ、ダンスホールと並び、より幅広く音楽好きの間から愛されているラヴァーズ・ロック&ダブ。ダブ・シーンの先駆け的存在であるエンジニア、鬼才マッド・プロフェッサーが主催するUKの名門“ARIWA(アリワ)”レーベルの中でも人気の高い、1986年のラヴァーズ名盤がこちら!泥臭いルーツ&カルチャーなレゲエ、攻撃的なダンスホール・シーンの中に、突如現れたUK産ならではの清涼感いっぱいのラヴァーズ・サウンドに、最初は邪道だ!などと思いつつも、いつの間にか虜になりハマっていった人は数知れず。サンドラ・クロス嬢の爽やかでピュアな歌声が、ARIWA独特の透明感に溢れたクールなグルーヴに溶け込み、この世界とは違う時空へと誘ってくれる。さらにこのアルバムには、マッド・プロフェッサーによる、捻りの効いたダブ盤がカップリングされており、後半はさらにチルアウト全開・・・!ピースフルなサウンドに身も心も任せて、ゆったりと癒されてみませんか?

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by switch-theme | 2006-05-28 00:05 | JAZZ/WORLD

民衆の中に息づく偉大な文化にもとづく音楽

オニ・ウィタルス・アンサンブル/ビザンティウムからアンダルシアへ〜中世の音楽と詩【CLASSICAL】

民衆の中に息づく偉大な文化にもとづく音楽_b0080062_13132183.jpg

2006.4.28
¥1,040(税込)
NAXOS
8.557637


13世紀〜14世紀、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という3つの宗教を背景としたそれぞれの文化の中、ビザンティウムからイベリア半島で生活した人々の歌、踊り、そして祈りの込められた音楽が集められています。ここに収められた音楽の数々を聴いていると、それぞれの文化的・宗教的背景が多少異なりながらも、そのどれもが楽しむということを基本として、祈り・喜びに溢れているように感じられます。人々が歌うことや踊ることが、生きていることを実感し、その全てを楽しむことへと繋がり、その日々、日常にあるごくあたりまえの歌や踊りの中から、格式ばった祈りとはまた違った彼ら民衆の祈りや思いが込められているようにも思えます。
地中海周辺の中世音楽は古楽人気が高まった時にも大きな注目を集めていましたが、このアルバムも古楽ファンにはおなじみといえる「モンセラートの赤い写本」からの曲や、セファルディやユダヤの伝承歌などをも収録した注目の一枚です。

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by switch-theme | 2006-05-28 00:00 | CLASSIC

「わすれもの」によってRei Harakamiの音楽的本質が見えてくる!?

Rei Harakami/わすれもの 【NEW RELEASE】

「わすれもの」によってRei Harakamiの音楽的本質が見えてくる!?_b0080062_1443076.jpg

2006.5.10
¥2,625(税込)
サブライム
IDCS-1020



新曲1曲、未発表曲7曲、未CD化音源1曲、既発曲の別ヴァージョン1曲からなる全10曲で構成されたアルバム。本人いわく「シングル集みたいなアルバム」とのこと。制作された年が1989年~2006年までと、一番古いトラックが制作されてから最新のトラックが制作されるまでなんと17年間の時間が過ぎているのだが、まるでその時間の隔たりを感じさせない統一感のあるアルバムに仕上がっている。エレクトロニカというジャンルにはおよそ似つかわしくない、どこかの民家の入り口あたりをアップで映した写真が使われているジャケットが、何故かしっくりきている。どうしてかブロック塀の上に置かれた“ちくわ”が下町的な情緒を感じさせ、いろいろなストーリーを想像させてくれる。例えば、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のような感じのストーリーとか。いつもながらの温かみのあるシンセの音色に、ちょっとばかりノスタルジックな気持ちにさせられてしまう。このジャケットにある家は現実に存在するのだろうけど、音とジャケットから連想するストーリーは、あくまで聴いた人の心象風景で、その心象風景というのは現実よりも少しは美化されているはず。なぜならRei Harakamiの音楽を聴いて嫌な情景を想う人はいないはずだから。それは現実とはちょっと違った、ピースフルな思い出だったり、ジャケットから連想する、かつてあっただろう日常的な美しい情景だったりするはず。Rei Harakamiの音楽には、彼が音をピッチベンド(ある音階を連続的に(滑らかに)変化させること)して捻じ曲げるたびに、現実に対する見方を少しだけ捻じ曲げ、ピースフルな方向へ推し進める力があるんじゃないだろうか。

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by switch-theme | 2006-05-19 00:25 | NEW RELEASE

常夏の楽園へようこそ!リップが歌う楽園は果たしてピースフルなのか!?

RIP SLYME/グッジョブ! 【J-POP】

常夏の楽園へようこそ!リップが歌う楽園は果たしてピースフルなのか!?_b0080062_14383665.jpg

2005.8.31
¥3,000(税込)
ワーナー・ミュージック・ジャパン
WPCL-10212



「グッジョブ!」というタイトルからしてピースフルでアッパーな雰囲気満点な、リップのベスト・アルバムです!特にここで押したい楽曲は“楽園ベイベー”!楽園ですから、ピースの象徴ですよ。これは間違いないです!サウンドもタイトル通りな、楽園仕様で思わず能天気に踊ってしまう。恐るべしリップ・マジック!この曲で歌われるように常夏の楽園でお酒でも飲みながら、かわいい女の子に囲まれていれば確実に脳みそはユルユルになり、面倒くさいことなど考えずに、“ピース”な気分で来世を迎えられっるてものでしょう!?だけど、現実問題としてそんな環境で生活するには、一体全体いくらぐらいのお金が必要になってくるんでしょうか?とてもじゃないけど、真っ当な仕事をしてたんじゃ、いつまでたってもピースフルな楽園なんて手に入れられません。もしかして、それが“ピースフル”の正体ってわけ?どんなに努力してもこの世の楽園なんて、夢物語でしかないのかも。実はこの歌詞の主人公、楽園にいる女の子とは一線を越えてないんじゃないかと、思われる節が。。。“キスマークだらけ”にはされるけど、そのあとは“イメトレだけ”なんだそうだ。仮想の楽園の中でも、全ては思い通りに行ってない、ということか。どうにもやりきれない。そんな深読みせずに、単純に音楽に身を任せ、一時だけでも楽園気分に浸るのがリップスライムの正しい楽しみ方なのか、それとも歌詞の内容を、「実は楽園など存在しない」という暗喩と取るか。まあ、この曲が最高のパーティー・チューンであることは間違いないんですけどね。

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by switch-theme | 2006-05-19 00:20 | J-POP

この歌声が、聴く人すべてを幸せな気分にさせてくれる、そんな素敵なアルバム。

Colin Blunstone/ワン・イヤー<紙ジャケット仕様完全生産限定盤> 【POP/ROCK】

この歌声が、聴く人すべてを幸せな気分にさせてくれる、そんな素敵なアルバム。_b0080062_14362334.jpg

2006.4.19
¥1,890(税込)
Sony Music Direct
MHCP-985



「天使のような歌声」なんて言葉はいい歳をした大人に対して使うものではないけど、この人にはそれが当てはまるのではないかな、と思う。元ゾンビーズのヴォーカリスト、コリン・ブランストーンが1971年に発表したファースト・ソロ・アルバム。学生ビート・バンドとして出発したゾンビーズは名作「ふたりのシーズン」にてソフトなサイケ・ポップ・バンドへと大きな変化を遂げた。バンドの音楽性もさることながら、このコリン・ブランストーンの歌声は聴くものを幸せにする不思議な魅力を湛えていた。バンド解散後、ソロに転じたブランストーンは自己の歌声の魅力を十分に理解しつつ、そのソフィスティケイトされた音楽をさらに一歩すすめた素晴らしい作品を生み出した。タイトルどおり「一年間」をイメージしたアルバムで、ゾンビーズ時代の朋友ロッド・アージェント、クリス・ホワイトの協力を得た、繊細で淡い色彩を感じさせるソフトな雰囲気の楽曲が品良く並んでいる。しかし、なんといっても中心となるのはブランストーンの唯一無二な歌声。この素敵な歌声を未体験のひとはぜひ。

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by switch-theme | 2006-05-19 00:15 | POP/ROCK

今や当たり前のピースフルなヒップホップ。その原点はここに!

De La Soul/3 Feet High And Rising (Expanded Edition) 【R&B/HIP HOP/CLUB】

今や当たり前のピースフルなヒップホップ。その原点はここに!_b0080062_14331983.jpg

2001.10.9
¥1,775(税込)
Tommy Boy/Warner
1699810192


リップスライムにケツメイシにデフ・テック…etc。最近国内ではポップでカラフルでピースフルな音楽が花盛り。彼らは日常を歌い、友情を詠い、愛を謡い、人生の応援歌を唄う。そして同年代のリスナーに音楽そして人生の楽しさをメッセージする。でもね、そんな彼らの音楽は決して今生まれた訳ではないんです。この世の中の全てにルーツがあるように、彼らの音楽にもルーツがあるのです。1970年代後半、アメリカ黒人社会から誕生したヒップホップはメディアや評論家、そして音楽ファンの予想を大きく裏切って急成長を遂げ、80年代中期から後期にかけては黒人の人権向上を訴えるツールとして政治利用されるようにも。だからしてそのサウンドはハードでタフで、ルックスも強面が良しとされていた。でもある時、そんなハードコア路線に反旗を翻すような新しい風がシーンの中に吹き荒れてきた。それが俗に言うニュー・スクール・ムーヴメント。政治的意思を持たなくても、攻撃的でなくても、高貴なメッセージを含んでなくても、楽しけりゃいいじゃん!自分達の個性を表現するアート・ミュージックでもいいじゃん!っていうピースフルな思想を持った新しいヒップホップが登場したのです。で、そのムーヴメントの中心にいたのがこのデ・ラ・ソウル。彼らは当時のコアなヒップホップ・シーンに対抗するように明るく、楽しく、平和なサウンドを次々に提案。そう、それはまさに今の国内ヒップホップの原点たるサウンド、そしてお手本となるムーヴメントだったのです。まぁ、小難しい話はこれくらいにして兎に角このアルバムを聴いてみてよ。Pファンクだってホール&オーツだって楽しけりゃなんだって利用しちゃうその懐の広さ、そして発想の自由さ、音作りの奇抜さ、どれをとってもピースフルだから(笑)。ジャケットも良いしね。黄色のバックにお花がいっぱい!思わず叫んじゃうよ「ピース!」って。

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by switch-theme | 2006-05-19 00:10 | SOUL/HIP HOP/CLUB




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