MUSIC [THEME REVIEW]

カテゴリ:CLASSIC( 39 )

Ludwig van Beethoven/史上最大のコンサート カーネギー・ホール85周年演奏会

音楽の最上の喜びを教えてくれる一夜の夢
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827)/史上最大のコンサート カーネギー・ホール85周年演奏会【CLASSICAL】


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2003.12.17
¥2,835(税込)
ソニー・クラシカル
SICC-170


1891年からニューヨークの音楽の伝統を守り続けてきたカーネギー・ホール。こけら落とし公演は、チャイコフスキーであった(あの有名なバレエ組曲「くるみ割り人形」を作り出した同年の公演)。この会場は一時期、アメリカでもっとも権威のある楽団、ニューヨーク・フィルハーモニックの本拠地でもあり、ザ・ビートルズの初めてのアメリカ公演や、近年はロック、ポップス、ソウル、ジャズなどのアーティストたちがこのステージを踏んでいる。いわゆるひとつのステータスって感じだ。そんな会場で1976年に行なわれたカーネギー・ホール85周年記念コンサートの模様を収録したのが今作。もうけっこうな昔の音源ではあるが、このコンサートが人々の記録に残る名演だったのだから仕方がない。“鍵盤の魔術師”と呼ばれたヴラディーミル・ホロヴィッツが客演したのだ。クラシック界には、数多くの奇人変人が登場するが彼もそのひとり。彼は自分の演奏を録音物として残すことを好まなかった。それゆえに残された音源は非常に少ない。そんな貴重な演奏のほか、レナード・バーンスタイン、ユーディ・メニューイン、アイザック・スターン、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、ディートリッヒ・フィッシャ=ディースカウなど当時の第一線で活躍する夢のようなラインアップが登場した一夜の夢がここに詰まっている。そしてラストを飾る音楽の最上の喜びを伝えてくれるようなメンバー全員による合唱「ハレルヤ」。一夜限りの夢のステージが詰まったとっておきのメモリアル盤なのである。

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by switch-theme | 2007-03-05 21:02 | CLASSIC

Ludwig van Beethoven/Beethoven: Symphony No.9 / Herbert von Karajan, BPO, etc

世界最高峰の三つ巴による新たなる章の記録
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827)/Beethoven: Symphony No.9 / Herbert von Karajan, BPO, etc【CLASSICAL】


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2006.9.29
¥1,653(税込)
Berlin PO/Im Takt Der Zeit
BPH0606


世界でもっとも有名なオーケストラのひとつ、ベルリン・フィル・ハーモニー交響楽団。1882年に設立された当初の楽団の平均年齢は、30歳未満だったというから“若手のミュージシャンによる新しい試み”といったニュアンスで始められた感は否めない。しかし、希望にあふれた若者たちの勢いはすごい!1884年にはブラームス、ドヴォルジャークも自作の指揮を行っている。そうしてドイツ一となり、世界に名だたるオーケストラへと大きく羽ばたいていったなか、ナチスの台等、そして第二次世界大戦により、演奏は制限され、さらには1944年1月に旧フィルハーモニーが爆撃で焼失してしまう(仮の会場にて演奏会は続けた)。そして終戦後、ドイツ復興へと1963年10月15日に開かれた記念すべきベルリン・フィルハーモニー新ホールの落成記念コンサート。この指揮を執ったのは、クラシック界の帝王であり、ベルリン・フィルの終身指揮者・芸術監督にもなったカラヤン、そして曲はベートベン「交響曲 第9番」。“カラヤン指揮のベルリン・フィルが第9”というのは、おそらく戦後のクラシック界で、もっともメモリアルなセレモニーではなかろうか? 今作は、自国の発展とクラシックを思うドイツ国民の歓びと興奮までもそのまま収録したライヴ盤。今作の実演ならではの臨場感は、クラシックに歴史が新たなるページ、いや新章の始まりを綴ったリアルな記録である。

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by switch-theme | 2007-02-23 13:59 | CLASSIC

Various Artists/ミューズ~Classy Style

美しく波動で心も身体も清らかに
Various Artists/ミューズ~Classy Style【CLASSICAL】


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2006.6.21
¥2,500(税込)
ユニバーサル
UCCS-3017


オペラの世界には、ソプラノ、メゾ・ソプラノ、アルトといって、歌う音域によって、パートが分かれますが、基本的に合唱の場合は主旋律を、オペラにおいては主役を、基本的にソプラノが歌います。ソプラノは花形であり、そしてそのほかのパートはちょっと悲しい想いをして、主役の女性を見つめるのです。そんな羨望の的であるソプラノを中心としてオペラ・ポップまで、清らかな女性ヴォーカリストの歌声を収録したコンピレーション・アルバムが今作です。昨年大ブームを生み出した通常はテノールで歌われる『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」をUKクラシック界屈指の歌姫、キャサリン・ジェンキンスのヴェルヴェットのような歌声で歌い、サラ・ブライトマンの天に届くような「ドレッタの夢」(プッチーニ『つばめ』から)が、疲れをスッと吹き飛ばしてくれ、ニュージーランド出身のヘイリーが「ベネディクトゥス」で、我々に許しを与えてくれるかのような歌声を聴かせてくれます。女性にしか生み出せない、美しき波動があふれたおとくな1枚です。

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by switch-theme | 2007-02-05 12:35 | CLASSIC

Robert Schumann/Schumann: Kinderszenen...

女性としての幸せを感じさせる魅惑のソプラノ
Robert Schumann/Schumann: Kinderszenen/ Frauenliebe und Leben/ Lieder : Eiko Hiramatsu(S)/ Joerg Demus(hammerflugel)【CLASSICAL】


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2006.5.11
¥1,756(税込)
DEMUSICA
DEMUSIC152


いくどと無く登場するシューマンの楽曲。ドイツのロマン派を代表する彼の楽曲は、ソフトでロマンチック……男性らしい荒々しさとか無縁のメロディを生み出し続けました。彼の音楽人生は、妻であるクララの存在を抜きにして語ることはできません。なぜなら彼女へのラブレターならぬ、メッセージがある時期において彼の音楽制作の源になっているからです。今回紹介するのはその代表曲のひとつである歌曲『女の愛と生涯』。アーデルベルト・フォン・シャミッソーの書いた詞に、シューマンが曲をつけました。妻の立場による語りで、夫との出会いから結婚生活、そして死別するまでを8曲に渡り綴っています。この曲を作曲した年にシューマンは、妻クララと彼女の両親が反対したにも係わらず、法廷に訴えて結婚を勝ち取りました。そして、この年はシューマンの“歌曲の年”とも言われ、本作を始めとする数々の名曲を生み出したのです。この曲も彼なりに来るべき結婚生活を占うものだったのでは無いでしょうか?サウンド的には、歌唱とピアノのみで演奏され、その2つが対等に掛け合うことが特徴。それには、双方のソレ相応の実力が必要ですが、今作でソプラノを披露している平松英子さんの清らかでチャーミングなヴォーカルがとても魅力的。女性としての幸せを感じさせる魅力あふれる作品になっています。

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by switch-theme | 2007-01-25 10:33 | CLASSIC

増田いずみ/レッド・スワン

この曲が流れたとき出会った誰かと恋をしてしまいそう
増田いずみ/レッド・スワン【CLASSICAL】


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2004.10.21
¥3,000(税込)
ビクター
VICC-60401


一流のミュージカル・スターが、軒並み難関音大の声楽科出身という昨今、声楽=オペラという図式は成り立たない。さまざまな分野への進出が目覚ましく、そんな中にポップ・オペラというものがあるのをご存知だろうか?その名の通り、オペラにポピュラー・ミュージックを組み込んだサウンドで、日本でのその第一人者といえるのが、この増田いずみだ。彼女は音大で声楽を学び、卒業後は一般企業で働きながら、コンクールなどを受け続け、29歳のときにジュリアード音楽院に留学するチャンスを得た。そしてミュージカルとショービズ界の本場であるNYで、新たなる音楽への扉、ポップ・オペラというジャンルを見出したのである。その後、彼女はミュージカルの主演を務め、ソロ・アルバムもリリース。今作は2004年にリリースされた2作目となる。ドビュッシー「月の光」とプッチーニ「蝶々夫人」をミックスした「ムーンライト・バタフライ」や、ビゼー作曲の「ハバネラ」など、オペラのスタンダード曲をブルガリア・シンフォニー・オーケストラによるオーケストレーション+シンセ、コーラスなどのサウンドで独自に解釈して表現している。一風変わったそのサウンドは、クラシック・リスナー以外の人もすっと受け入れられる癒しも感じさせる。そしてもっても、彼女の魅力を伝えているのが、エンニオ・モリコーネが書き下ろした「ロマンス」。この上ない美しさを生み出しているこの曲が流れているときに、出会ってしまった誰かと、思わず恋をしてしまいそうな、そんな魔力を感じさせる“愛のBGM”にぴったりな1曲だ。

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by switch-theme | 2007-01-12 11:22 | CLASSIC

Various Artists/I LOVE CLASSICS

愛によって生まれた歴史的名曲の数々
Various Artists/I LOVE CLASSICS BEST~癒しとくつろぎのクラシック【CLASSICAL】


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2006.8.23
¥2,500(税込)
Warner Classics
WPCS-11951


“I LOVE CLASSICS”とありますが、“愛”のクラシックを収録しているわけではありません。クラシック音楽への“愛”を歌っているこのコンピレーション。しかし、ラヴ・ソングはやはり多数あります。先週紹介した恋の歌のほかにも、ショパン「小犬のワルツ」。この曲は、ジョパンの愛人のジョルジュ・サンドの愛犬が自分の尻尾を追いかける癖があったそうで、その様を曲にしたそうです。彼女と出会わなければこの名曲は、生まれませんでした。そして今作でもっともラブなのは、エルガーの「愛の挨拶」。エルガーはイギリスの作曲家で、30歳ごろを過ぎるまで、その才能は日の目をみることはありませんした。しかし、早くから彼の才能を信じて、無名時代のエルガーを支えたのが、妻のキャロリン・アリス・ロバーツです。この曲は最初の子供である娘のキャリスが生まれた年に、妻への感謝を込めて作られたそうです。陽だまりのような温かい想いが詰まった、聴いてだけで微笑があふれてしまう優しい旋律です。今作は3枚組になっていて、特にDisc-2“ロマンティック”Disc-3“ドラマテ
ィック”といった選曲でコンパイルされています。あなたの恋心に合わせて、聴き分けてみてください。


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by switch-theme | 2007-01-05 14:50 | CLASSIC

Various Artists/エリーゼのために~珠玉のピアノ名曲集

下手な恋愛小説なんかより、ドラマチック!
Various Artists/エリーゼのために~珠玉のピアノ名曲集【CLASSICAL】


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2005.6.22
¥1,000(税込)
フィリップス
UCCP-7013


星の数ほどあるクラシックの名曲の中から、超有名曲ばかりを集めたこのコンピレーション。タイトルだけでは分からなくても、一度は耳にしたことのある名曲ばかり、なん35曲。何百年に亘り、多くの人に愛聴されていた曲ばかりなので、もちろんどの曲も膝を正して聴き入っても良いほどですが、今回はラブ・ソングということで、まずはタイトルにもあるクラシック界随一の恋多き男ベートベンのラブレーター代わりの1曲「エリーゼのために」。彼は結婚もせず、一生涯恋をし続けていたことは有名ですよね。さらにすべての“さよなら”に共通するシーンで流れる、ショパンの「別れの曲」。最近、TV界で誰かが亡くなったときにこの曲を流されることがありますが、そのイメージを一度捨てて聴いてみてください。ショパン自身が“もっとも美しい旋律”と自称した、別れをただひたすら美しく表現した最高級のピアノ曲です。「トロイメライ」はシューマンが妻クララに贈りました。とまあ、クラシック界の“恋”の曲は星の数ほど、さらにそれにまつわるディープな“恋のエピソード”も半端じゃありません!そんなことを調べながら音楽を聴くと、下手な恋愛小説なんかよりドラマチックに楽しめるってもんです。

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by switch-theme | 2006-12-29 11:18 | CLASSIC

ダニエラ・デッシー、ファビオ・アルミリアート/ラヴ・デュエット

ちょっとテレちゃいそうな愛のデュエット
ダニエラ・デッシー、ファビオ・アルミリアート/ラヴ・デュエット【CLASSICAL】


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2006.09.20
¥3,000(税込)
フィリップス
UCCP-1123


まず、ジャケ写を見てください。仲むつまじく寄り添う2人……そうオペラ界の有名な公私ともにパートナーです。その2人によるオペラ二重奏アルバムが今作。ソプラノとテノールのカップルとは、なかなかハイトーンな響きですね。さて、プロフィールによると2007年には、50歳を迎えようかというダニエラ・デッシー。今作は2005年に録音されたもので、40歳後半になってからの作品です。そんな彼女が、2000年ごろから行動を共にしているのが、このファビオ・アルミリアート。高音に伸びた声が少し切なく聴こえる、甘いヴォーカルが印象的です。彼女は、もともとずば抜けた音楽理解才能を高く評価されていましたが、特に際立った声質や容貌を持ち合わせていたわけではありません。しかしステージでは、悲劇のヒロインからコミカルな役柄まで、虚像ではなく、ひとりの人間として生きた魅力を発揮してきました。生粋のイタリアっ子が極自然に、一番身近だったオペラで自己を表現したということですね。だからこそ、私的なパートナーあるファビオ・アルミリアートとその才能と愛情を分かち合うような作品を作りあげていけるのですね。まさにこんなアンサンブルは、この2人ならでは。ちょっとテレちゃいそうな愛のデュエットを一度試してみてください。

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by switch-theme | 2006-12-19 18:36 | CLASSIC

ルロイ・アンダーソン/ルロイ・アンダーソン・ベスト・ヒット~タイプライター&トランペット吹きの休日

踊りだしてしまいそうな楽しいポップなサウンド
ルロイ・アンダーソン/ルロイ・アンダーソン・ベスト・ヒット~タイプライター&トランペット吹きの休日 【CLASSICAL】


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1999.11.20
¥1,700(税込)
RCA RED SEAL
BVCC-37280


映画というものが生まれたころからずっと、やはり大作のサウンドトラックといえば、クラシック。主にハリウッド作品で、この法則は出来がっていると思うのだが。そういった経緯で、アメリカで生まれた音楽のジャス・サウンドも融合されアメリカ独自のクラシックの流派が生まれた。その代表ともいえる作曲家が、このルロイ・アンダーソンだ。そんな古き良き時代のアメリカを思いこさせる楽曲もあり、日本では「そり滑り」なんて小学校に通ったことのあるここ4、50年位の人(つまりほとんどの人)なんて皆、この曲を聴いて育ったはずだ。さらに、12月になれば商店街やスーパーで毎年1回は耳にしているだろう。私は掃除の時間を思い出してしまった。彼は、ボストン・ポップ・オーケストラを中心に作曲を続けてきたが、その楽曲の日本での扱われ方は、実は世界の標準。つまり重厚で伝統を重んじる一概のクラシック楽曲とは、一線を画す存在なわけだ。しかしセントルイス交響楽団による本作は、どこまでも彼の書き上げたスコアに忠実に再現して、本物のクラシック作品として楽曲理解とスキルを披露している。とはいえクラシック作曲の中でも、最も楽しくポップなサウンドのひとつであることは間違いないので、やはり楽しくって踊りだしてしまう。最高のクオリティで奏でるクラシック・ダンス・ミュージックなんだな。

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by switch-theme | 2006-12-11 13:37 | CLASSIC

チェコ少年合唱団/きよしこの夜〜クリスマス・ソング集

愛らしい“天使”の代理人との出会い
チェコ少年合唱団/きよしこの夜〜クリスマス・ソング集 【CLASSICAL】


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2006.11.8
¥2,800(税込)
キング
KICC-553


キリスト教を信仰する国々では、主に教会で活動する数々の有名な少年合唱団があります。その中で、スメタナやドヴォルジャークを生んだチェコの東ボヘミア地方の中心都市フラデツ・クラロヴェを本拠地とする少年合唱団ボニ・プエリ。チェコ国内には、青年と少年による合唱団は数少なく、その一つとして1982年東ボヘミア地方初の少年合唱団として設立された伝統ある合唱団。4歳から23歳までの青少年約350名が所属しており、変声期前の少年はソプラノ、アルト、20歳前後の青年はテノール、バスという構成になっています。そんな彼らによるによるクリスマス名曲集が今作です。「もろびとこぞりて」「きよしこの夜」など日本でもお馴染みの賛美歌の美しいハーモニーを聴いていると、光のシャワーを浴びたような清らかさを感じます。なぜ、教会で少年合唱団により賛美歌か必要だったのか、とても良く分かります。そんな愛らしく、はつらつと歌う“天使”の代理人のような人たちとの出会い。あなたも体験してみませんか?

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by switch-theme | 2006-12-04 11:46 | CLASSIC




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