MUSIC [THEME REVIEW]

カテゴリ:SOUL/HIP HOP/CLUB( 39 )

Various Artists/Compost 250:Freshly Compostes Vol.2

“堅実”なレーベルが打ち出した堅実な記念すべき250作品
Various Artists/Compost 250:Freshly Compostes Vol.2【CLUB】


Various Artists/Compost 250:Freshly Compostes Vol.2_b0080062_215333.jpg

2007.1.31
¥2,205(税込)
FIVEMAN ARMY
FMAR-45


テクノがこの世でメジャーになってからどれくらいの時が経ったのだろう。この音楽制作に関連した機材などの開発によってもっとも変化を余儀なくされる音楽は、時代と共に、いくつかの改革を遂げ、テクノ、エレクトロニカ、レイヴ、クラブ・ミュージックなど、様々な方向へ分岐してしまった。そして、世界でやたらこの辺りでジャンルを頑張っているのが、やはりドイツだ。なんだか、分かる人には良く分かる現状(ニュアンスで感じとって)。そんなドイツで約13年に渡り、世界を相手に最良の音源を発し続けてきたレーベル、Compostが250作品目となる作品を昨年末にリリース。それは、レーベルによるコンピレーション・アルバムである。さすがに記念の作品ということで、その選曲が一言でいうならば、堅実。最良の音を供給し続けてきたこのレーベルだからこそのクオリティを誇る最先端の楽曲がズラリと並ぶ。長きに亘る歴史を踏まえた“今”の音を感じさせる必聴の1枚と言えるのはないだろうか。

buy now
by switch-theme | 2007-03-05 21:05 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Stevie Wonder/ベスト・コレクション

押して知るべき想いがこもった“Happy Birthday”
Stevie Wonder/ベスト・コレクション【R&B】


Stevie Wonder/ベスト・コレクション_b0080062_1431591.jpg

2007.2.10
¥3,400(税込)
ユニバーサル
UICZ-1070


現ソウル・シーン最高峰に君臨するアーティストは誰かとの問いに対し“それはスティーヴィー・ワンダーである”との答えこそ模範回答ではなかろうか。それに異存を唱える者はほぼ皆無だろう。20世紀におけるアメリカン・ポピュラー・ミュージック・シーンの牽引者ないしは、ワールド・ワイドな価値観で大衆音楽に新たなフレイヴァを注ぎ込んだ功績は表面的な音楽との関わりしか持たぬ者でも容易く理解できるに違いない。そんな偉大なるアーティストが3年ぶりに来日公演を行う、しかも現役バリバリにフル・ステージをこなすとなれば誰もが色めき立つのは当たり前。往年のヒット曲の数々をステージとあわせてCDで再び堪能するのも悪くない。ところで今回のセレクト・テーマは“アニバーサリー”。無論スティーヴィー・ワンダーの名曲の中にもそうしたニュアンスの曲は存在する。それが今や誕生日の定番と化したハッピー・ソング「ハッピー・バースデイ」だ。思わず踊りだしたくなる屈託のない明るさを秘めたこの曲、実は黒人の人権獲得活動に奔走したルーサー・キング牧師に捧げられたもの。ルーサー・キング牧師と言えばアメリカ社会であらゆる差別を受けてきた黒人の人権を獲得する為公民権運動なる社会運動を先陣して支えてきたパイオニア的偉人。彼の活躍なくして現在の世界的な黒人の活動はなかったとも言える。そのキング牧師へのリスペクト・ソングとして作られた本曲が意味するものは、実のところただ楽しいだけでなく少なからず政治的に硬派な意味合いも含まれているのである。それを理解して聴くことにより、この曲に新たな感動を与えられるのではあるまいか。

buy now
by switch-theme | 2007-02-23 14:03 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Mary J. Blige/リフレクションズ~ア・レトロスペクティヴ

自分の個性でひた走ったプライドを学ぶ

Mary J. Blige/リフレクションズ~ア・レトロスペクティヴ_b0080062_12381752.jpg

2006.12.13
¥2,200(税込)
ゲフィン
UICF-1083


女性の活躍が非常に困難だと言われていたブラック・ミュージック・シーン。特に彼女がデビューした1990年代初期は、派手なステップを売りに、カラフルな衣装を身に纏ったダンサブルで激しいビートを奏でる男性ヴォーカル&ダンス・グループ・ムーヴメントが絶頂期、現在シーンのトップをひた走るメアリーJ.でさえその栄光勝ち取るには想像を絶する努力が必要だったはずだ。同類の中にはマッチョな男性に対抗すべくサグ・ライフを売り物にシーンに挑んだ者もいた。また一方ではセックス・アピールを武器に男性に媚びた戦法で、セールスを獲得する者もいた。しかし、彼女は決して自分の個性を捨てることなく自らの行く道をひた走った。もちろんマーケット・ニーズに沿うように、コマーシャルなパフォーマンスもなくはなかった。が、彼女は彼女であるというプライドだけは捨て去らなかった。そして自らが女性であることも捨てることはなかった。ただ一途に高々と彼女は女性であることを誇示し続けた。だからこそ今この時、グラミー賞最多8部門ノミネートという栄光を手にしたのではなかろうか?キャリア初となる本ベスト・アルバムでは、そんなメアリーJ.ブライジというヴォーカリスト、そして女性の全貌を如実に表現した1枚である。らしくあることを誇る女性の生き方の手本がここには、ある。

buy now
by switch-theme | 2007-02-05 12:38 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Barefoot/ベアフット

高貴さと艶っぽい粋なUKサウンド
Barefoot/ベアフット【CLUB】


Barefoot/ベアフット_b0080062_1035671.jpg

2006.11.22
¥2,500(税込)
BEAT RECORDES/PUSSPUSS
BRC-163


USや日本では、赤裸々セクシーやエロカワばかりが猛威をふるってますが、ヨーロッパの男を惑わす女性は、粋でなくてはなりません。で、数々の粋な小悪魔を生み出してきたUKのミュージック界から昨今話題になっているのが、このberfoot。ティム・デラックスの超特大ヒット曲「It Just Won't Do」でヴォーカルを務め、ライターとしても数々のクラブ・ヒット曲を手掛けるサム・オーバニック、そして彼女をバックアップする、ビョーク、カイリー・ミノーグらのプロデュースやリミックスで知られるトミー・Dによるユニットです。昨年秋にリリースされたこのデビュー・アルバムは、聴いて驚くことにアンダーワールド大ブレイクのきっかけとなった「Born Slippy」やランDMCの「It's Like That」、そして先述したティムの曲などこの強力クラブ・アンセムを、ポップでジャジーに色鮮やかに蘇らせたカヴァー・アルバム。もう、オリジナルは原型しか留めてないほどのニュー・アレンジなんですが、さすがに名曲ばかり、曲そのものの良さもさらに浮き出たりして……。ハスキーで高貴さと艶を感じさせるサム・オーバニックのヴォーカルも合わさり極上のお洒落なジャズ・ソウル・ポップスになったのでした。

buy now
by switch-theme | 2007-01-25 10:35 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Marvin Gaye & Tammi Terrell/ The Complete Duets

ベスト・オブ・ベストなカップルが贈る大きな愛のギフト・パック
Marvin Gaye & Tammi Terrell/ The Complete Duets【R&B/HIP HOP】


Marvin Gaye & Tammi Terrell/ The Complete Duets_b0080062_11251337.jpg

2001.11.23
¥2,596(税込)
Motown Records
016 4022


この世の中にイカした男女のデュエット・ソングは数知れず。ベスト・カップルも数知れず。そのまま人生のパートナーとして結ばれたカップルも数知れず。それだけラブ・ソングのデュエットとは今も昔も決して枯れることは無い美しく心温まる愛の文化活動(?)ですが、ここに紹介する作品もベスト・オブ・ベストなカップルが贈る大きな愛のギフト・パック。世代を超えて多くのポップス/ソウル・ファンを魅了する偉人マーヴィン・ゲイが、タミー・テレルと1960年代後半に発表した3枚のデュエット・アルバムに加えて、未発表曲やタミー・テレルの未発表レア音源などを収録した2枚組の豪華編集盤。これぞ“最高峰のデュエット”と言いきれる名唱のオンパレード!2人の息のあった甘い甘い世界にドップリと浸ってください。勿論、バックのファンク・ブラザーズによる演奏も完璧です。一曲目の“Ain't No Mountain High Enough”からして鳥肌もんの感動ですよ。

buy now
by switch-theme | 2007-01-12 11:25 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Dimitri From Paris/サクラブルー

粋でお洒落でアムールなダンス・ミュージック
Dimitri From Paris/サクラブルー【CLUB】


Dimitri From Paris/サクラブルー_b0080062_14575413.jpg

1997.8.10
¥3,059(税込)
イーストウエスト
AMCE-2364


基本的に歌詞がないので、愛は語れませんよ!っていう中から、あえてオススメするのは、ディミトリィ・フロム・パリ。よくクラブでDJがプレイするときのセット・リストに、名前の後ろにFrom~(出身地)と書かれていますが、彼はあらかじめ自分のアーティスト名にそれを付けてしまいました。ディミトリィさんです。トルコ生まれですが、パリで生まれ育ちテクノ・ダンス・ミュージックに懐疑的だったパリっ子たちに、オリジナル・ダンス・ミュージック・フロム・パリなサウンドをプレゼントしたんです。パリって言えばやはり“アムール(愛)”の国。そんな、パリっ子の根っこの部分がサウンドからもプンプンします。基本的にこの国は、隣国と闘い、自国で革命を起こし、歴史的に闘い明け暮れながらフランスという国を築き上げてきました。だからこそ、どの国よりも“愛”を重要視していたんじゃないかというのが、私の勝手な意見ですが如何でしょう。そんなフランス男の作り上げた、粋でお洒落なダンス・ミュージック。愛に酔いしれているアナタに贈ります。

buy now
by switch-theme | 2007-01-05 14:58 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Various Artists/ラブ・メロディーズ~ザ・グレイテスト・ソングブック・バイ・ベイビーフェイス

下手な言葉で口説くよりこの1枚で決めてみたい
Various Artists/ラブ・メロディーズ~ザ・グレイテスト・ソングブック・バイ・ベイビーフェイス【R&B】


Various Artists/ラブ・メロディーズ~ザ・グレイテスト・ソングブック・バイ・ベイビーフェイス_b0080062_11213154.jpg

2003.12.17
¥3,360(税込)
BMG JAPAN
BVC2-34007


“ブラック・ミュージックとは?”という問いへの回答として“求愛という原始的欲求から引き起こされる現実行動のサブスティチュートとしての創作活動”だとする一説が存在する。分かり易く言うと、原始アフリカでは踊りという儀式が神への求愛表現であったように、それをルーツとする黒人音楽のコアにはその行動原理が脈々と息づいており、だからこそ愛を表現した楽曲が多いのだという説。表現こそ露骨だが70年代後半に生まれたファンクとはまさにそのものでダンス・ミュージックとしての濃ゆいビートももちろんだが、その歌詞内容はほとんど男と女の愛についてだったりするのである。さて、前置きが長くなってしまいましたが、80年代後半から90年代、そして今も尚R&B界を背負って立つベイビーフェイスこそそういう意味においては“ブラック・ミュージックの正当継承者”ともいえる存在であり、男と女の愛を語らせたら右に出る存在は無いというほど突出した表現力を有する、まさに“愛の魔術師”たる稀有なる存在なのであり。この作品では、その彼が残した様々な愛の形を本人だけでなくシーンを代表する実力派アーティストが謳いまくった楽曲をコンパイルした作品。下手な言葉で口説くよりこの1枚で決めてみる、そんな貴方におススメの1枚です。

buy now
by switch-theme | 2006-12-29 11:21 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Rasmus Faber/ソー・ファー

スウィート感がたっぷりのクラブ・ポップ・ミュージック
Rasmus Faber/ソー・ファー【CLUB】


Rasmus Faber/ソー・ファー_b0080062_18393349.jpg

2006.05.24
¥2,520(税込)
ビクター
VICP-63409


クラブ・ミュージックにははストレートに愛を語るラヴ・ソングなどほとんどないが、甘いひとときへと誘ってくれるサウンドという役割では、ほかのジャンルよりラブ度は高い。その中でも、際立って女性に聴かせたい胸キュンのサウンドを生み出すのが彼。テイ・トウワ氏、FPM田中氏、フリーテンポの半沢氏、スタジオ・アパートメントの森田氏らも大絶賛している、最近ではジャズトロニックの楽曲をも手掛けた、多方面から引っ張りだこの存在のスウェーデン生まれのプロデューサー兼ピアニスト、ラスマス・フェーバーだ。そんな彼のアナログのみでリリースされていた大ヒット・ハウス・トラック「Ever After」を含む、日本独自企画によるアルバムが今作。チャートを賑わせた「GET OVER HERE」「COME WITH ME」を含む彼の全シングルと、特に人気の高いリミックス、そして新曲、さらにリエディットした曲も多数あり、メロディーメイカー/プロデューサー/リミキサーとしての彼の才能が1枚を通して分かる、まさにクラブ・ミュージックを超えたポップス・アルバム。そのサウンドは、ソフィスケイトされたスウィート感がたっぷり。さりげない密着度が、ニクい1枚。

buy now
by switch-theme | 2006-12-19 18:40 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Puff Dragon/SAZANAMI

これが、本物のチルアウト・サウンド
Puff Dragon/SAZANAMI 【CLUB】


Puff Dragon/SAZANAMI_b0080062_13411379.jpg

2005.11.2
¥2,520(税込)
DAKINI RECORDS
DAK-2115


UK出身/95年ぐらいから日本を拠点に活動しているSteve Goodによるプロジェクト、Puff Dragonの1stアルバム。DOUBLE DRAGON名義でサイケデリック/プログレッシヴ・トランスなどの名門レーベル、Phantasm、Plusquamとからアルバムを発表していた彼だが、国内外でライヴ活動を続け、多忙を極める日常の中での音楽製作に疑問を感じたことから生まれた今作。トランス・パーティー・サウンドからかけ離れた、自宅に戻った日曜日の夕方などに、ゆったりと自らの心身を癒す時間に聴くサウンドを生み出したのだ。バイオリンの伸びやかな音やオリエンタルな旋律、ロービートで生み出すグルーヴなど、アルバム全体に漂う美しく幻想的な音世界は、豊かな場所へそっと導いてくれる。そんな風に自分が楽しめるサウンドを生み出すことは、やはりミュージシャンとして最高の楽しみ。彼もこのサウンドを聴き、新たなる創造に向かっていくのだろう。そんなリフレッシュ&イマジネーションの深化を掻き立ててくれる、本物のチルアウトの意味を持つアンビエント・ミュージック。

buy now
by switch-theme | 2006-12-11 13:41 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Josh Martinez/ミッドリフ・ミュージック

大人のブルーズのためのサマーミュージック
Josh Martinez/ミッドリフ・ミュージック 【HIP HOP】


Josh Martinez/ミッドリフ・ミュージック_b0080062_1150190.jpg

2005.3.20
¥2,394(税込)
Hue
HUIP-1025


"ちょっと前まで、カナダの音楽シーンをはっきりと認識してなかった。それは私だけ?いや、ニール・ヤングやロン・セクスミス、サム41にアヴリル……カナダ出身であることは把握してましたが、USの音楽シーンから独立した存在として認知されていたかということです。USで売れたミュージシャンが、実はカナダ人だった……っていう扱いしかなかったような。しかしカナダに直で目を向けると、良い音楽が沢山あるんですよ。さてその中でも、アメリカが世界の中心であるHIP HOP界隈において、カナダ発で世界を揺るがしたグループ、アンチコン。カナダのHIP HOPシーンを語る上で避けられないこのグループの中心人物であったジョシュ・マルティネスのソロ・ワークスが今作です。本人解説によると“大人のブルーズのためのサマーミュージック”。カナダの夏を体感したことはないのですが、今作を聴いて想像するに、澄んだ空気と晴れ渡る空、心地よい気温といった感じ。マルティネスのラップというより歌うに近い少ししゃがれた声が、一段とクール・ダウンさせてくれていますが、楽器陣の使い方が鋭角的にドラマテックなことがその清涼感を高めているんでしょう。暑苦しい“自己表現”とか自己顕示欲の押し付けもない。多くのアーティストの作品に参加した彼らしく、音楽職人としての高いスキルがそうさせているのかも。スタイルではなくHIP HOPを“音楽”として楽しみたい人にとっては、間違いない作品です。
"

buy now
by switch-theme | 2006-12-04 11:50 | SOUL/HIP HOP/CLUB




ページの上へ