MUSIC [THEME REVIEW]

巨匠が表現したベートーベン作ドイツの美しい情景

カルロ・マリア・ジュリーニ、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団/ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」、「エグモント」序曲 【CLASSICAL】

巨匠が表現したベートーベン作ドイツの美しい情景_b0080062_18181199.jpg

2005.8.24
¥1,300(税込)
EMIクラシックス
TOCE-13144


日本で、おそらく1番有名なクラシック作曲家ベートーベン。「運命」知られる交響曲第5番や大晦日になぜか歌われることが慣例になった「合唱:歓びの歌」を含む交響曲第9番などが、一般には特に知られています。しかし、ベートーベンは長い音楽人生の中で交響曲をたった9作しか残しませんでした。これは、早くから天才と言われた音楽家としては異例の少なさで、“交響曲の父”と言われるハイドンなどは、全部で100曲以上を書き上げています。しかし、多くの人にそんなイメージはありません。なぜなら彼の残した交響曲が全て名作として後世に受け継がれているからです。このアルバムは、そんなベートーベンの交響曲の中で、もっとも優雅で美しいと言われる第6番です。彼が愛したドイツの美しい自然を表現した今作には、視覚や体験だけでは味わえない心を揺さぶる感動……まさに音楽が生み出す本当の力を感じさせます。その名曲を指揮するのは、昨年91歳でこの世を去ったイタリアの巨匠カルロ・マリア・ジュリーニ。彼は、1つの楽曲に対し“深く理解と追求を捧げ、真に理解したもののみ作品として発表する”という信念の元、ストイックに音楽活動を続けたマエストロです。それだけにレパートリーは少ないのですが、残された作品1つ1つが噛みしめるような深さがあります。今作では、ただ美しいだけではない、厳しさゆえの自然の美しさという細やかな情景が聴いて取れるのです。巨匠と呼ばれた男のこだわりを重ねた演奏で、本当の音楽の美しさを学んでください。

buy now
by switch-theme | 2006-07-10 00:00 | CLASSIC






ページの上へ