MUSIC [THEME REVIEW]

1980年代をリスペクトした今風テクノ・パンクで大人の遊び心を学べ!

InK/C-46<初回限定仕様> 【J-POP】

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2006.4.26
¥3,059(税込)
キューン レコード
KSCL-976X



昨年は電気グルーヴとしてスチャダラパーとユニットを組み、テクノとヒップホップの見事な融合作を作った電気の石野卓球が、今年4月にスチャと並び1990年代ヒップホップ・サウンドを作り上げた功労者Tokyo No1 Soul SetのDJ川辺ヒロシとユニットを組んで作ったのがこの作品。共に1980年代に青春(!)を過ごした2人だけに、過の時代の音源が飛び出す4つ打ちテクノを始め、思わずニヤリとさせられる音の数々をあざとくも使いつつも、そこは現在進行形で活躍するアーティストだけあって、全体的には今風テクノ・パンク。そして、ここで忘れてはいけないのが、サウンド・クリエーターでもありDJでもあり、最近は日本最大のテクノイベントWIREのオーガナイザーとしての存在が大きく取り上げられている石野卓球の声。彼はもちろん電気のボーカルでもある。去年、先に書いたユニットのライブを見て実感させられたのだが、とても良い声をしている。甘い存在感のあるポップなボーカル。電子音と不思議な取り合わせを聴かせ、それがこのアルバムのオリジナル感を引き出させている。対して川辺ヒロシもSOUL SETでは、見せないもうひとつの彼のサウンドを、このユニットで思う存分表現した感がある。互いにスタイルを確立した“結構イイ大人”な2人が作り上げた遊び心ある真剣作!大人になるためのひとつの指針になるカッコ良さです。

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by switch-theme | 2006-06-27 00:20 | J-POP




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