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聴いておきたいディスク6枚 '07.Jan

ブロック・パーティー『ウィークエンド・イン・ザ・シティ』

聴いておきたいディスク6枚 \'07.Jan_b0071696_1952334.jpg2000年以降のUKにおけるいわゆる「ポスト・パンク」ムーブメントから産声を上げたバンドは数多く存在するが、そのムーブメントを超えたところで評価される(できる)バンドとなるとほんのわずか、数える程しか見当たらない。その点、バンドの演奏力、表現力、楽曲のクオリティ、そして絶対的なポピュラリティ(これが大事!)を兼ね揃えているこのバンドは強い。2年ぶりとなるニューアルバムでは、U2やビョークとの仕事で知られるジャックナイフ・リーをプロデューサーに迎え、いよいよ本気で世界を獲りにきた。このしなやかな力強さが、21世紀のUK音楽シーンを救う、のか?(菅原 豪)
V2CP-320/V2 ¥2,520(tax in) 1/24発売






クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー『サム・ラウド・サンダー』


聴いておきたいディスク6枚 \'07.Jan_b0071696_19521490.jpg昨年登場した新人バンドの中でもズバ抜けた存在感を放っていたクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーの早くも二作目となるアルバムが完成。本作ではプロデューサーであるデイヴ・フリッドマンの影響でサイケ色が強まり、よりバンドの持つ本質が浮かび上がった反面、デビュー作の持つ青臭いアマチュアリズムが薄れてしまったのはやや残念。とはいえ緻密に練られたアレンジや、アルバム全体を通してのスケールの大きさなど、『サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド』を念頭に置いていたというだけのことはある仕上がりに。恐るべき潜在能力を感じさせる一枚。(菅原 豪)
V2CP-315/V2 ¥2,520(tax in) 発売中






大城美佐子『唄ウムイ』

聴いておきたいディスク6枚 \'07.Jan_b0071696_19522395.jpg大城美佐子が唄い続けてきた沖縄民謡を、シンプルに、本当にいい音で録る。それだけで唄は、沖縄の歴史を、抱えてきた想いを、空気を、これほどに雄弁に語るものなのだろうか。そして長年唄い続けるということは、その人の人生を、哀しみを、喜びを、それゆえの豊かさを、生きることの意味深さを、これほどに含み伝えるものなのだろうか。シンプルゆえに唄は、技術でも上手さでもなく、そのすべてが現れる。しかも瞬間に、唄の力がその人を越えたもっと大きなものまでを見せてくれる。幾重にも重なった記憶や人生が今ここにあるという凄さに、私はただただ聴き入ってしまう。(川口美保)
UBCA-1008/タフビート ¥2,800(tax in) 1/24発売






V.A.『ムーンライダーズのいい仕事! Sony Music編』

聴いておきたいディスク6枚 \'07.Jan_b0071696_1952321.jpgここ数年に渡って各社からリリースされて来た「いい仕事!」シリーズ第6弾。同レーベルは、80年代の名作を紙ジャケ復刻したり、『CM WORKS 1977-2006』という企画モノを出したりと、このところ矢継ぎ早にムーンライダーズ関連商品を発売している。デビュー30周年とはいえ、よほどのライダーズ好きが社内にいるのだろう。しかし、彼らの30年を理解しようとすれば、CMやプロデュース、楽曲提供、編曲、楽器演奏といった裏方仕事を見逃すわけにはいかないのも事実。メンバー各々のポップ魂が炸裂するサウンドもさることながら、ラインナップの多彩さに目が眩みそうになる。(東屋雅美)
MHCL-944/SMDR GT music ¥2,520(tax in) 発売中






Gutevolk『グーテフォルクと流星群』

聴いておきたいディスク6枚 \'07.Jan_b0071696_19524036.jpgオルゴール、柔らかな電子音、金属音、ハンドクラップ、子供の話し声、時計の音……そんな日常を彩るいくつものサウンドに、アコースティックギターやトイピアノの奏でる人なつこいメロディと、たおやかな女性ボーカルが何重ものハーモニーとともにタペストリーのように編み込まれていく。これまでも竹村延和のChildiscや細野晴臣のdaisyworldといったレーベルで作品を発表している西山豊乃のソロ・プロジェクト、グーテフォルク。現実とファンタジーの間をふらふら歩いていくような歌詞の世界も、キラキラ輝く音の粒子やイノセントなボーカルに上手く調和している。(菅原 豪)
CXCA-1205/noble ¥2,500(tax in) 2/9発売






V.A.『Nosso Tom —Antonio Carlos Jobim songbook』

聴いておきたいディスク6枚 \'07.Jan_b0071696_19524872.jpgボサノヴァの父、アントニオ・カルロス・ジョビン生誕80周年を記念し、ジョビンを敬愛するアーティストたち(アン・サリー、Bophana、沖仁、 Saigenji、畠山美由紀ら計10組)によってカバーされたコンピレーション。ジョビンの創造的な素晴らしいメロディに改めて心酔すると同時に、これほどに心を込めて、「歌」、そして「ギター」を魅せてくれる参加アーティストの音楽への姿勢に感動する。この自由さ、繊細さ、たおやかさ、奥深さ。時や国を超えるものは、ちゃんとその魂を心ある人に受け継がせるのだ。このコンピからは、そんな彼らの清らかな魂の交流が感じ取れる。(川口美保)
HRAD-00023/CHORDIARY ¥2,940(tax in) 1/24発売
# by switch-music | 2007-01-19 00:00




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