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聴いておきたいディスク6枚 '06.Apr

サンボマスター 『僕と君の全てをロックンロールと呼べ』

聴いておきたいディスク6枚 \'06.Apr_b0071696_20565923.jpgまず「なんだこりゃ」。で、「どうすんだよ、この後」。あくまで私感だが、これまで数度か、新しく、しかもとんでもないロックンロールに遭遇した時の感想である。だがこのアルバムがさらにおっかないのは、こうした気持ちにたどり着くまでに、途方もない切なさと涙を要求してくるところだ。徹底して「僕」と「君」の関係性を綴ることで強烈なリアルを獲得した山口隆のリリック、獰猛なサウンド、そして驚くほど美しいメロディ。彼らを“キレ芸”と同列に語った一部の輩はこの音で皆殺しにされるはずだ。最新型にして不純物ゼロ。奇蹟のような邦楽としてのロックンロールがここに。(内田正樹)
SRCL-6253/ソニー ¥3,059(tax in) 発売中





control freak!! 『sunset strip』

聴いておきたいディスク6枚 \'06.Apr_b0071696_2057953.jpg浅井健一以外では初となる、セクシーストーンズ第1弾アーティストが、このコントロールフリーク。浅井のお眼鏡に適ったアーティストは?と勇み足でCDトレイにCDを載せて、衝撃が走る。全編英詞で、音はエリオット・スミス、さらにはザ・バーズやCSNYなどのカントリーポップスの影響を感じさせる、レイドバック系良質ロックの玉手箱。なぜ今までデビューしなかったのか(英詞のせい?)、なぜに浅井の耳に止まったのか等々、興味は尽きないが、実際は才能が世に出るべくして出る、自然な世の摂理。その幸運を、聴き手も一緒に噛みしめられるピースな一枚である。(青木雄介)
VKCC-1/セクシーストーンズレコード ¥2,100(tax in) 4/26発売





VARIUS ARTISTS 『LAST DAYS tribute to Mr.K』

聴いておきたいディスク6枚 \'06.Apr_b0071696_20571817.jpg本誌先月号で特集した映画『ラストデイズ』。なかでもとりわけ観る者に感動を与えるシーンが、マイケル・ピット演じる主人公ブレイクが撮影時に急遽作った自身のオリジナル曲「Death to Birth」をひとり歌い上げる場面だった。そんな奇跡に曽我部恵一、木村カエラ&FOE、河口恭吾、LAS VELAS(Kenji Furuya + Shigeo)ら日本人アーティスト総勢13組が挑む。どのアーティストも自身とカートとの距離をそれぞれ測りながら新曲を書き下ろしていて興味深い。聴きどころは多いが、かつてニルヴァーナと共演し、本人とも交流のあった少年ナイフの「Like a Salmon」には激しく心を打たれる。(菅原豪)
AVCF-22746/avex rush ¥2,940(tax in) 発売中





ジュヴィナイル 『リアリティ・チェック』

聴いておきたいディスク6枚 \'06.Apr_b0071696_20572716.jpg超重要アルバム続出の南部から届いた真打、ジュヴィナイルの新譜。スコット・トーチやクール&ドレといったNO.1請負プロデューサーの仕事は脂が乗りまくっている上に、メインのプロデューサーである同郷のシニスタの仕事はダーティサウスの進化形とお約束の両方を抑えていて、最高のバランス感覚。トラックもフックもアイデアを半端ない数出して(出させて)吟味していくと、ある種の完成を見る好例。ちなみにウーハーを利かせると運転するのも面倒になるぐらいクルーズ感ばりばりの、ローライダー仕様。同じHIP HOPでも乗るヤツならではのミキシングって絶対あるのだ。 (青木雄介)
WPCR-12261/ワーナー ¥1,780(tax in) 発売中





セニョール・ココナッツ 『プレイズYMO』

聴いておきたいディスク6枚 \'06.Apr_b0071696_20574447.jpgホットなブラスセクションとクールなビブラフォン、そしてパーカッシブかつトロピカルなリズム……。南米チリを拠点に活動するウーヴェ・シュミット(aka アトム・ハート)率いるエレクトリック・ラテン・バンドの新作は、YMOのカバー・アルバム。当の細野晴臣・高橋幸宏・坂本龍一を筆頭に、テイ・トウワ、マウス・オン・マーズなどをゲストに迎えている。マーティン・デニーとクラフトワークをかけ合わせたようなテクノミュージックを展開したYMO。その名曲群をラテン音楽のフォーマットに宙返りさせた上で2回捻りぐらい加えたような、倒錯した快楽を体験させてくれる。(猪野 辰)
XECD-9051/Third-Ear ¥2,814(tax in) 4/28発売





ザ・フレーミング・リップス 『アット・ウォー・ウィズ・ザ・ミスティックス』

聴いておきたいディスク6枚 \'06.Apr_b0071696_20573657.jpg前作『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』は2003年グラミーの「Best Rock Instrumental Performance」賞を受賞し、なんと全世界で100万枚を超えるセールスを記録。20年を超えるキャリアにおいて最大のヒットとなった。そんな米老舗インディバンドの四年ぶりとなる待望の新作は『神秘主義者との交戦』と題されたコンセプト色濃厚な一作。添付された超シニカル&毒舌が炸裂したウェイン自身による“作品をよりよく理解するための楽曲メモ”がまた傑作。楽曲では久々に実験精神を前面に打ち出しつつ、彼ららしいカラフルなポップネスも健在と、なかなか噛みごたえのある一枚。(菅原豪)
WPCR-12282/ワーナー ¥2,580(tax in) 発売中
# by switch-music | 2006-04-17 21:01




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