劇場紙風船 TEXT+PHOTO by 河内山シモオヌ

演劇の目で観たスポーツ 4 フレンチオープンテニス

ローラン・ギャロスの4色
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LA GRIFFE 公式グッズカタログの1ページ 左2005 右2000

 衣類などたくさんあるが、色はどちらの年もほぼ、鮮やかなレンガの赤・乳白・ブルー・深緑の組み合わせになっている。赤はアンツーカー(粘土を焼きレンガ状のブロックにして、粒状に砕いた人工土。コートに使用されている)、白はコートラインの色、ブルーはもちろん空だ。決勝当日によく晴れると、準優勝者に渡される銀のプレートに空の色が映り込んで、青い盆を下げているように見える。

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2000年女子シングルスセミファイナル マリー・ピエルスがサーブを打つところ

 深緑はベンチやコート周りの色だ。それにStade Roland-Garrosには、425本82種類の樹木が生えているらしい。日刊誌には「まさに驚きの庭園!」という特集が載っている。街でも、この頃にめいっぱい広がる葉の色が目立つ。
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パリ1区の緑 その1

 現地でテニスの人気を実感した。街に地元の人たちがいてよく話題にされ、路地を歩くと生活の匂いが感じられたからだ。何度かオリンピックの報道で観た、しらける/できれば逃げる開催地住民という図はなかった。フレンチオープンは、地元でわりと楽しみに待たれている大会だと思う。4色はトレードマーク的というより、全仏がまた来たというこの時期の気持ちの高まりを色で表すと、こうなるという論理的な配色なのかもしれない。

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パリ1区の緑 その2
 
 右に立っている「大陸軍の記念柱」には、アウステルリッツの戦記がリボン状に刻まれている。ますらおぶりなので、道祖神と呼んでいた。
by kouchiyama-simone | 2006-06-22 16:01




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