誰にでもできる小旅行インド篇 TEXT+PHOTO by 伊勢谷友介

12月28日

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その日の夜は、朝5:00の出発のため、前日は早寝をして……。そんな事は、出来ずに、1時間睡眠の後に出発した。たぶんこれを読んでくれる大抵の人は分かってくれるとは思うのだが、翌日が早いときは早寝か不眠のどちらかの方法を選択すると思う。今回の場合は、だらだらとなんとなく準備をしていたことで、まず前者の案は消えてしまった。そして、後者を否応なく選択したはずだったのだが、早く寝るために早く準備を始めていたので、そこまで時間はかかるわけはなく、2時間程の睡魔との格闘の末なんなく敗退、最も中途半端な気分での出発となった。寝たり起きたり、乗り換えたりした(シーズン中のため、香港直行便がとれなかった)。
Mumbeyの飛行場に降りたち、徒弟の指示通り、自分の名前を持っているインド人を探す。正直、初めてのインドで、初めて接するインド人なだけに、勝手に失礼とは知りつつも、適当でアバウトな人種を想像していたのだが、とってもきちんとしている。聞けば、日本人と仕事をするのは初めてではなく、慣れているそうだ。
ホテルまで送ってもらいCheck inをする。エレベーターの入口で、廊下で、ベルボーイ達とすれ違い、笑顔で挨拶してくれた。それは嬉しいのだが、必ず部屋番号を聞かれるのは気分が悪い。また余計な勘繰りをする。彼らインド人が勝手に部屋に入って、僕の荷物をどうにかしている想像をする。
部屋に入ると、テレビ、ベッドが2つ、絶品とまでは言わないが、清潔なバスルーム。この旅で最後の快適なうんこだと思いながら、少々がたつくベンキに座る。そのままシャワーを浴びて、明日の事を考えて、このまま寝るにはと思い外に出る。Tシャツにサマーセーターの様な物を着て出掛けたが、少し暑い。袖をたくし上げて、カメラだけぶら下げて歩く。もう28日だというのにクリスマスの飾りのままだ。NEW YEARまではこのままなのだろう。独特な飾りつけなのでパチリ。写真を撮って振り返ると、男だけで10人くらいが、道路脇で、何かを囲ってビールを飲んでいる。ずいぶん暗い夜空の下、何しているんだと近づくと、肉の燻製らしき物を、寄ってったらすぐに勧められた。僕の頭では、明日の電車8時間の中で、腹痛にさいなまれているシーンが容易に想像できた。断った。そのまま暗い路地をすすみ、左に折れると、赤い幕に囲まれた半外のような所で○○&○○ WEDと言う文字をBackに結婚式をやっていた。僕が、人ゴミの中から首をのばして物珍しそうにしていると、子供が寄って来て手を引っぱり込んだ。中に連れ込まれると、避沿いに椅子を並べ座っている。少しいつもよりきれいな格好をした親族達であろう人達の中央に立ってしまった。暑い上に変な緊張で、急に汗が吹き出て来る中、いきなり新郎を紹介される。インドでは左手が不浄の手だから……と考えつつ、出された右手を熱く握って、わけがわからずも挨拶をした。おめでたい式には間違いないわけで、“Congraturation”を最高の笑顔(だったつもり)で連発。そのまま、目の前の新郎は何話せばいいのやら、妙な間で笑顔を交換し合った。そして、いきなり入って来た東洋人を珍しがる人達に囲まれながら、突然手を引かれて新郎の父上に紹介される。その小さいけれども最高の笑顔の父親がいきなり出した握手は左手で“へ?”という顔をしていると、ビールを持っている右手を見せられ、しょうがないんだよと口をへの字にした。がっちりと、左手で握手をする。左手って拭いている手だよなと思いつつも、また“Congraturation”を連発。その隣に立つ、小肥りな白髪の量が黒髪より多くなった老人は、とても嬉しそうな笑顔だった。そして僕の手には、なぜか曇っているグラスが渡され、なみなみとビールが注がれる。その白く曇った、輝いているはずのグラスに、少々ためらいを憶えながらも、腹にとり込まないといけない空気の中、たぶん引き攣ったった笑顔を振りまいて、大げさな額の汗を拭きながら、飲んだ。。。ぬる。気が抜けてる。笑顔がますます曇ってしまいそうなのを底抜けの“海外初日ENERGY”で乗り切った。こんどは“腹減ってないか?”“え、大丈夫、ありがとう、お腹一杯。”“いや、減ってるだろ、来い。”っておい。40cm程の高さのテーブルらしき物の上に4種くらいのCurryと玉ねぎ、トマト、キュウリ、ニンジンを1cm角に切って混ぜ合わせたサラダ、などなどが置かれている。親戚同士、女性達が力を合わせて作ったであろう料理だ。もうそれは意を決する覚悟で皿によそう。Curry 種類と、サラダ少々、そしてご飯。何故お腹を気付かっているかと言うと、旅立つまでの友達の腹の激痛話、そしてお漏らし話と、寝込み地獄話をさんざん聞かされていたからだ。皆が座るところに、本当に所在ながらも座らせてもらい、皆になって、右手でCurryとご飯を適当に混ぜ、口に運ぶ。おや?“うまい。”少々辛いのだが、それも手伝ってうまい。もともと香辛料を食べるとかなりの汗をかいてしまう僕は、その場の妙な空気とともに、ますます大汗をかいていた。もちろん、カレーまみれの右手は、確かにぬちょぬちょしてて気持ち悪いのだが、本当にうまかった。食べ終り、奥に皿を戻しに行き、さあ、これでお役目ごめん、退散だ!と思い挨拶をしようと元来た出口へ足を向けると、やはり僕の右手を掴む人が居る。今度は写真を撮ろうと言われた。なぜ結婚式で、通りがかりの外人捕まえて一緒に写真撮っているんだ、この人たちは?とは思いましたが、あまりにも憎めない、結婚式の優しくて、暖かい空気にすっかり飲み込んでもらっちゃいました。
ただの乗り継ぎのためのMombeyの一泊にしては思い出深いなと思いつつ、シャッターを切り、ホテルに帰り2時間後の出発の事を考えながら眠った。
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# by iseya-yusuke | 2006-08-03 11:10 | Trackback(1)

1月13日 日記消失

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なぜ今までの分が無いか。まず日本に持って帰る“反省するべき事”が理由なのだが。
つまり、「無くしました」。あまりに自分の荷物についてルーズなので無くしました。はーあ。消失させてしまった部分を補いつつ、反省しながら書いていこう。
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# by iseya-yusuke | 2006-07-26 12:24 | Trackback




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