男と女のプレゼント 前編 女から男へ たとえばバレンタインデー
やってきますよ、バレンタインデー! 普段はアプローチされるのを待つ、受け身になりがちな女性。そんな女性たちがバシッと前にでられる、それがバレンタインデー!製菓業界に踊らされることなく、効果的に男性の心をくすぐりましょう。
いつもは男性視線の多い当コラムですが、
今回は女性の味方になるべく、野郎どもの心の機微をこっそり教えて差し上げます!
そもそも男心を理解しよう

効果的なプレゼントを模索する前に、まず、男どもの「プレゼントに対する精神構造」をひもといてみましょう。もっと簡単に言うなら、ツボはどこか、ってことですね。
多くの
男性がプレゼントを贈るのが下手だ、というのはご存じのことでしょうが、同じようにもらうのも下手、なんです。
上手にリアクションが取れなかったり、素直に喜ぶことに照れてしまったり。それよりも何よりも、もらったときにはきちんと嬉しかったのに、いつの間にか忘れちゃうんです。
せっかくもらって嬉しかったハズのカシミアのセーターも、毎年お気に入りで着ているうちに「もらったこと」を忘れて、
贈ってくれた当の彼女に「そろそろこれも古くなったし、捨てようかな」とかうっかり相談したりします。
えええー、ひどい!
と、思うでしょうが、残念ながらそれが男なんです。
悪気があるわけではありません。
もらって嬉しかったし、嬉しかったからお気に入りになって着続けてたんです。そしてそのうち、そのセーターが手元にあるのが「当たり前」になっちゃう……。これが男の精神構造です。
提案その1 リサーチと壊れ物のススメ
では、上記の流れを踏まえて、ひとつめのアドヴァイス。
プレゼントのセレクトに、
適当に壊れたり消費しちゃうモノは、どうでしょう?2シーズンくらいで「自然と」なくなっちゃうような、モノです。
たとえば、新しい自転車を買おうかというような男性には、サイクル・グローブ。
これは、消耗品でありながら、プレゼントにしてもおかしくない値段帯です。かなり「気軽」な雰囲気がありつつ、意外性もあります。 ここで必要なのは、さりげないリサーチ。その男性がちょっと値の張る自転車を購入しようかと思ってることや、そのタイプ、はたまた色なんかを聞き出しておくことが必要です。それまでの他愛のない会話をちゃんと聞いていてくれたんだな、という嬉しさも喚起させます。
女性と違ってプレゼント自体に素直に喜べないタイプの男性は、
そういう裏の気遣いみたいなものにぐっときます。あくまでも雑談の中からそういう情報は拾う、さりげない方向性で。面と向かって「今、何が欲しい?」とか聞いても、男性は思いつかないものですから。 時間が経って、そんな愛用していたグローブが壊れたとき、男性はきっと贈ってくれた女性のことを思い出します。それまでは身につけていて当たり前だったグローブが「そういえばこれ、もらったんだよな」と。
男を落とすプレゼントには、そんな時間差攻撃もまた、有効なのです。
提案その2 欠けたパーツを埋めてあげる

ふたつめの提案は、
欠けた部分を埋める、という女性的な細やかさをアピールするアプローチです。
先ほどのグローブも、言うなれば「自転車にまつわるいろいろな一式、の一部」です。欠けた部分、というのは、あきらかに足りない何かではなく、それがあることで全体の完成度がさらに上がるパーツ、ということです。
具体的に言えば、たとえばシャツです。
よっぽど深い仲になった後なら、ジャケットやコートなどの「上に着るモノ」をプレゼントしてもいいでしょうが、そういう自己表現に繋がるモノを素直に受け入れられるほど、男性の心は柔軟ではありません。たとえ似合っていなくても、変な上着を着ちゃうのが、男なんです。
だとしたら、そんな上着の下に着るシャツをセレクトしてあげましょう。
上着だけならイマイチなんだけど、その下にこの色合いのシャツを着たら、かなりよくなる……そんなセレクトができたら、ポイント高し、です。うまくデートの時に、問題のへんてこ上着を男性が着てきていたら、その場で着せちゃうのも、イベントっぽくて面白いですし。
この
「欠けたパーツ」アプローチのもうひとつのいい点は、気が重くならない、というところ。そのシャツはあくまでも全体の中の一部ですから、常に身につけていなくてもいいわけで、その気安さは、かなり嬉しいモノです。
まだ恋人になるかどうかわからないような男性からアクセサリーをもらったりしたら、次のデートの時、気を遣ってそれをつけていくでしょう?
そして、それは結構気が重いでしょう? それと同じなんです。
NGを回避しつつ
ここで、男性がもらってイヤだな、と思うプレゼントに共通するNGパターンを見てみましょう。
まずは「教育的なモノ」。
「あなたには、こうあって欲しいの」みたいな、女性側からの教育的、指導的匂いがするモノは、かなりうんざりします。それがとてもいいものだったとしても、資格試験の参考書や、これっぽっちも興味がないのにクラシックの名盤とか。そういう押しつけには、日頃温和な男性でも、かなり感情的に反発しちゃいます。
そして「重いモノ」。名古屋の引き出物の話ではなく、思いの重さ、のことです。
典型的にキツいのは、もちろん手編みのセーター。そりゃ、あなたが広瀬光治クラスの手腕の持ち主なら話は違いますが。
溢れる思いが編み目に詰まったようなセーターだったりする可能性が高いわけですから、そりゃ重いです。
これから仲良くなろうとする、まだ入り口にいる2人の間に、そういう重さは不要なんです。
そして、最後は少し高度ですが
「センスの強すぎるモノ」。
プレゼントは、あげる側のセンスがもちろん問われるのですが、それが強すぎると一気にマイナスゾーンに突入してしまいます。
先ほどのサイクリング・グローブやシャツにしても、あまりにも女性側「だけ」のセンスが全面に出てしまうと、もらったところでありがた迷惑です。男性があまり使わないビビッドな色を差し色に使う、くらいで止めておきましょう。
男は、見ただけで試さず、スルーする色やデザイン、多いんですよ。
提案その3 敢えて冒険

ここまで、オーソドックスに攻めてきたプレゼント大作戦(?)。上記のすべてを満たしているプレゼントもあります。
実はそれがネクタイです。
押しつけがましくなく、センスも少し盛り込めて、いつの間にか古くなって痛んでしまう……。もう、満点です。でも、満点だからこそ、ちょっと物足りない感じもします。ありきたりなんですね、もう既に。
ですから、ここでもう一歩踏み込んだ、ちょっと冒険色の強いプレゼントを提案してみましょう。
まず、世の男性が最も恐れ忌み嫌っている「ペアルック」を逆手に取ってみます。
たとえもこみちが許しても、あの恥ずかしさは、普通は我慢できないほどの破壊力です。でも、心の奥底では「笑われないなら、ちょっといいかな」なんて気持ちも、ゼロではないんです。ですから、その微妙なラインを突いてみましょう。
で、
提案するのは「ユニセックスなモノ」です。
商品に「ユニセックス」という言葉を使うからには、そこには明らかに「これは男性向けなだけではありません」という作りをしています。
「あれ、もしかしたらコレ、この子が自分で使って気に入ったから贈ってくれたのかな?」と想像させる余地が、実はなかなかむずがゆくてイイ感じなんです。
ペアルックはイヤだけど、たまたま色違いのユニセックスモノなら許せるかも、と思ってもらえたらしめたもの。プレゼントの送り手に対する親近感だって増すというものです。
でも、
あくまでも小物、で。やりすぎは厳禁、です。
ユニセックスのオードトワレとか、そういう目立たないモノもアリです。
なんならあげて、つけてもらった後で顔をぐっと近づけて匂いを嗅いで
「あ、やっぱりいい匂いだわ。私もつけようかなあ」
とか言ってみて、そのリアクションで脈をはかっちゃってもいいかもしれません。
ちょっとセクシーな感じもあり、期待値は高まりますからね。
ということで、前編は女性→男性のプレゼントに関して、でした。
次回は、もちろん、男性→女性、のプレゼントについてフォローアップいたします。こうご期待!